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高岡早紀“浩子”、櫻井翔“清家一郎”だけでなく加藤雅也“和田島”も操っていた<笑うマトリョーシカ>

  • 2024.8.26
一郎との思い出の場所、外泊で道上に自身の過去を話す浩子 (C)TBS
一郎との思い出の場所、外泊で道上に自身の過去を話す浩子 (C)TBS

【写真】諸橋の元秘書・富樫の行きつけのバーの前で張り込む道上、山中、鈴木の3人

水川あさみが主演を務める金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第9話「政治家母の陰謀を暴け!復讐の意味に迫る」が8月23日に放送された。道上(水川)の父・兼高の死の真相など、いくつかの謎が明らかになった。(以下、ネタバレを含みます)

人間の欲望と謎が絡み合うヒューマン政治サスペンス

同ドラマは、日本推理作家協会賞や山本周五郎賞など数々の受賞歴を持つ早見和真が2021年に発表した同名小説が原作。抜群の人気を誇る若き政治家と有能な秘書の“得体の知れない不気味さ”に気付いた新聞記者が、彼らを取り巻く黒い闇に迫るヒューマン政治サスペンス。

印象的な笑顔とリベラルな言動で人気を集め、未来の総理候補との呼び声も高い若き政治家・清家一郎と、そんな彼を支える有能な秘書・鈴木俊哉。その2人の奇妙な関係を暴こうと、新聞記者である道上は、彼らの隠された過去を探っていく。

道上の社会部時代の先輩記者・山中尊志を丸山智己、道上の後輩記者・青山直樹を曽田陵介、道上の元夫・旗手健太郎を和田正人が演じる他、清家一郎の母・浩子役で高岡が出演。

さらに、清家と鈴木の福音学園時代の同級生・佐々木光一を渡辺大、大手新聞社社会部の敏腕記者だった経歴を持つ道上の父・兼高を渡辺いっけい、清家の実父で、官房長官を務めた経験もある有力代議士・和田島芳孝を加藤雅也、明るく前向きで肝がすわっている道上の母・香織を筒井真理子が演じている。

外務大臣・諸橋に急展開

「首相公選制」とは、総理大臣の指名選挙を直接行う制度のこと。これを清家は与党内で提案し、メディアでもその導入の検討を語り始めている。

道上は、この制度に対して、一つ間違えると総理大臣による独裁が成り立ってしまうと考え、SNSに「強権的政治を生む危険性を孕んでいることも、与党には慎重に議論してもらいたい」と書き込むと、清家はその投稿に「いいね」を押した。

もし、「首相公選制」が実現すると、国民からの支持が厚い清家が有利になる。総理になるための布石とも取れるその政策に、道上は裏で操る母・浩子(高岡早紀)の存在を強く感じた。

与党内も一枚岩ではない。人気の高い清家を快く思っていない外務大臣・諸橋(矢島健一)は、この政策が清家自身が総理になるための布石と考え、あからさまに牽制する場面も。そんな諸橋に急展開が。

「笑うマトリョーシカ」第9話より (C)TBS
「笑うマトリョーシカ」第9話より (C)TBS

父・兼高を事故死に見せかけて殺害したのは諸橋の指示

BG株事件の関与が疑われている諸橋大臣の元秘書・富樫(吉岡睦雄)は、長年行方不明となっているが、鈴木(玉山鉄二)の調べで、富樫が裏社会で生きているという情報をつかんだ。しかも行きつけのバーがあることがわかり、鈴木と道上は山中(丸山智己)と共にバーを張り込んだ。

顔バレしていない山中が店の中に入り、鈴木と道上が外で監視していると、富樫が現れ、バーに入っていった。山中の動きを不審に思った富樫はトイレに行くふりをして裏口から逃走。3人で追いかけるが、見失ってしまった。

そんな富樫が翌日遺体となって発見された。富樫のもとで隠蔽や偽装工作などを行っていた男は命からがら逃げて、警察で全て話した。諸橋の指示で動いていたということ、そして道上の父・兼高を事故死と見せかけて殺害したことも全て。

これによって、清家を敵対視していた諸橋は表舞台から消えた。

浩子は代議士・和田島をコントロールしていた

父・兼高の真相を知ることができたが、浩子の関与を知りたいと思っていた道上にとって、富樫の死は大きな道を断たれたことを意味する。

“証拠をつかんでから”と思っていたが、それが無理だと分かった道上は、丸腰状態で愛媛にいる浩子に会いに行った。

「あなたに話すことはないわ」と門前払いにしようとした浩子だが、道上が“復讐”を意味する「フーチョウ」という中国語、そして清家一郎のルーツに関わることではないかと問い詰めると、「どこか行きたい場所はある?」と返した。

そして、浩子と一郎の思い出の場所、外泊に到着すると、浩子はこれまでの自身のことを語った。浩子の母親が日本人との子を産み、それが自分だということ。浩子を産んだことで母国に帰ることができなくなり、“復讐”という言葉をよく口にしていたこと。代議士・和田島(加藤雅也)との出会い、和田島には意思がない、政治家を演じていたことを見抜いて興味を持ったということ。その和田島を使って復讐をしようと思ったこと。

浩子「肝心なところまでたどり着けていない」

和田島を使ってこの国への復讐を成し遂げようとしたのか、という道上の問いに「そうよ」と認めた浩子。しかし、元夫の清家嘉和の死に関しては「あれは事故」と関与を否定。しかし「私が泣きつく相手は一人しかいない」と、和田島が関与したことを匂わす発言をした。

「あなたは清家さんに権力を握らせて、この国をどうするつもりですか? 彼を裏で操ってるハヌッセンはあなたなんですよね?」という質問に、「ここまでよく調べたわね。でも、肝心なところまでたどり着けていない」と浩子は答えた。

“肝心なところ”とは? 道上が直接問いただしたことで、壮絶な浩子の過去が明らかになった。あと一歩のところまで来ているのだろうか。一つ気になったのが、清家の論文を鈴木に送ったのは浩子ではなかったということ。送った人物が“肝心なところ”を知っているのかもしれない。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

※兼高の高は正しくは「はしご高」

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