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【静岡・清水】歴史ある茶問屋が営む「和カフェ 茶楽」で、こだわりのお茶と和スイーツを味わう

  • 2024.8.27

「和カフェ茶楽(ちゃらく)」は、大正14年(1925)創業の茶問屋が手掛けるカフェ。日本茶の伝統を守りつつも、独自に開発したフルーツティーやハーブティーでお茶の可能性を広げてくれる存在です。そんなお茶の新しい楽しみ方に気付かせてくれる茶楽の魅力をご紹介します。

大人の隠れ家のような木のぬくもりあふれる店

るるぶ&more.編集部

JR興津(おきつ)駅から徒歩で10分ほど、昔ながらの街並みの中で「茶」の文字が目を惹くのが、この地で20年もの歴史を持つ「和カフェ 茶楽」です。
今では見かけることの増えた日本茶カフェですが、茶楽はお茶屋が営むカフェの先駆けとして、県内でも長い歴史があります。

るるぶ&more.編集部

伝統的な漆喰壁や天竜杉の木材を用いた店内は、まるで大正時代にタイムスリップしたかのような雰囲気。

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るるぶ&more.編集部

店内BGMを流す真空管アンプは、音楽好きな先代が手作りしたもの。朝はクラシック、昼はボサノバ、午後にはジャズが流れ、温かみのあるふくよかな音色がカフェで過ごす時間をより心地よいものに演出してくれます。

静岡茶と自家製の和食材が織りなす「和パフェ」

「和パフェ(選べるお茶付)」1200円
「和パフェ(選べるお茶付)」1200円

茶楽を訪れたらぜひ味わってほしいのが「和パフェ」。茶問屋ならではのこだわりが詰まった濃い抹茶とほうじ茶のアイスクリームに、白玉、求肥、玄米に寒天など自家製の和食材が贅沢に盛り付けられています。

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るるぶ&more.編集部

注目は、興津で育まれた自家製のあんこ。興津は日本のあんこ作り発祥の地と言われていて、機械であんを作るための技術を確立した場所。その製あん技術を引き継いで炊き上げた自家製のあんこは、甘さ控えめで小豆の味がしっかりと感じられます。

セットのお茶は季節ごとに変わる5種類のお茶から選べます。夏期のおすすめは、ふわりと上品な甘みとフレッシュな香り、余韻の中にマイルドな渋みが感じられる深蒸し茶「もりまち」。フルーツ系のパフェやあんことの相性が抜群で、甘み・渋み・香りのバランスに優れています。

お茶の味や香りに合わせて店主がセレクトする茶器も一緒に楽しみましょう。

こだわりの詰まった新作は、コク深い「静岡抹茶のチーズケーキ」

「静岡抹茶のチーズケーキ(選べるお茶付)」1100円
「静岡抹茶のチーズケーキ(選べるお茶付)」1100円

茶楽の新作スイーツ「静岡抹茶のチーズケーキ」は、同じく清水区で焼き菓子を製造販売する「はんこ焼き菓子店」とのコラボレーションから生まれました。

何度も試作を重ねてようやく完成したこのチーズケーキは、抹茶の持つほろ苦さとクリーミーなチーズケーキの酸味が絶妙にマッチしています。濃厚でありながらさっぱりとした後味が特徴で、口に入れた瞬間に抹茶の香りが広がり、続いてチーズのコクが訪れます。

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るるぶ&more.編集部

静岡抹茶のチーズケーキには、季節のフルーツをたっぷり使ったフルーツティーがぴったり。キウイやピーチ、マンゴーなどのフルーツがゴロっと入った爽やかなフルーツティーが、チーズケーキの濃厚な味わいを引き立てます。

フルーツティーも春夏はアイス、秋冬はホットと季節替わりで、秋からはりんごやシナモンを使ったほうじ茶ベースのホットフルーツティーに入れ替わる予定。季節ごとにさまざまな組み合わせが楽しめるのも、茶楽の魅力の一つです。

手みやげにも最適、季節を感じるフルーツティーの楽しみ方

「静岡うまれのフルーツティー(4袋入り)」1188円
「静岡うまれのフルーツティー(4袋入り)」1188円

今や茶楽の看板商品とも言えるのは、手みやげとしても人気のティーバッグタイプの「静岡うまれのフルーツティー」。

つい全種類並べたくなるような可愛らしいパッケージは、静岡市出身のイラストレーター・深澤みなみさんが手掛けたもの。店主が「どうしても深澤さんのイラストでフルーツティーを作りたい」と直談判し、商品化が叶ったのだそうです。

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るるぶ&more.編集部

静岡茶と静岡産のドライフルーツを組み合わせたフルーツティーは、お湯を注ぐだけでフルーツの甘みと酸味がお茶に溶け出したフレーバーティーが楽しめます。

おすすめは、みかんとほうじ茶を組み合わせたフルーツティー。ほうじ茶の香ばしさとみかんの爽やかな甘みが絶妙に調和し、意外な美味しさに驚きます。季節ごとに新しい組み合わせが登場するので、四季の移ろいを感じながら自分好みの味を探してみては。

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るるぶ&more.編集部

「ペットボトルのお茶の手軽さもよいけれど、お茶を飲んでほっと一息つく、急須でお茶を淹れる時間をも楽しんでほしい」そう話す店主の山梨さんは茶楽の4代目。お茶を楽しんでもらいたい、「茶楽」の名に込められた先代の想いを引き継ぎながら、新たな静岡茶の魅力を発信しています。

訪れるたびに新しい発見がある茶楽で静岡茶の奥深さを感じながら、心地よいひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

■和CAFE 茶楽(わかふぇ ちゃらく)
住所:静岡県静岡市清水区興津本町158-1
TEL:054-369-2301
営業時間:11~17時(16時30分LO、ランチは11時30分~14時)、お茶の販売は9時~17時30分
定休日:火~木曜(お茶の販売は火・水曜)、お盆時期、年末年始(GWは変則営業のため要問合せ)


Text:本杉まこ
Photo:森島吉直(くふうしずおか)

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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