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吉川愛、7年経過した変化を一瞬で見せながら謎めいたヒロイン“花音”を好演<降り積もれ孤独な死よ>

  • 2024.8.26
花音(吉川愛)が関わる謎に視聴者騒然 (C)井龍一・伊藤翔太/講談社 (C)ytv
花音(吉川愛)が関わる謎に視聴者騒然 (C)井龍一・伊藤翔太/講談社 (C)ytv

【写真】森(山下美月)が事件を追うきっかけの高校時代も描かれた

成田凌主演のドラマ「降り積もれ孤独な死よ」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系/Hulu・TVerにて配信) の第8話が8月25日に放送された。物語の舞台は、2017年から現代の2024年へ。ヒロインである花音(吉川愛)の謎が際立つ展開となった。(以下、ネタバレを含みます)

予測不能な結末へ誘うヒューマンサスペンス

同ドラマは、原作・井龍一、漫画・伊藤翔太による同名コミック(講談社)をベースに、オリジナル要素を付け加えて映像化。

13人の子どもたちの白骨死体が見つかった、通称・灰川邸事件から7年。一人の少女の失踪事件をきっかけに、灰川邸事件の現場に残されていた謎のマークが再び浮かび上がる。過去と現在、2つの事件の謎が降り積もる中で真相が紐解かれていく、スリリングなヒューマンサスペンスだ。

凄惨な事件を捜査する主人公の刑事・冴木仁を成田、子ども時代に灰川邸で暮らしていた蓮水花音を吉川愛、事件が起きた屋敷の持ち主で容疑者でもある灰川十三を小日向文世が演じる。ほか、冴木の先輩刑事・五味明日香を黒木メイサ、冴木の後輩刑事・鈴木潤を佐藤大樹(FANTASTICS from EXILE TRIBE)、花音と同じく灰川邸に住んでいて生き残った子どもであり、冴木の腹違いの弟である瀧本蒼佑を萩原利久、2024年の現代パートでの週刊誌記者・森燈子を山下美月。

花音の冴木への言葉は何を意味するのか?

灰川邸事件は、灰川の実の息子だった鈴木が真犯人で、彼の自殺で幕を閉じた。鈴木が向けた銃から冴木をかばった蒼佑も命を落とした。だが、それから7年経った現代、かつて灰川邸で暮らした子どもで、蒼佑と行方不明の健流(杢代和人)を除く生き残り4人のうち、マヤ(仲万美)が何者かにビルの屋上から突き落とされて亡くなった。

蒼佑の死後、警察を退職し、自分が犯した罪をつぐなって現在は警備員をしている冴木は、森と一緒に調べ始める。そんなとき、蒼佑の墓参りに行くと、花音に再会した。

花音は、マヤの事件、そして灰川邸事件の現場に残されていた“リッカ”のマークのタトゥーを入れた美来(水野響心)の失踪への関与が疑われていた。

冴木が「いったい何があったんですか」と問い掛けると、花音は「大丈夫です。もう冴木さんを巻き込むつもりはありません」とだけ答えて走り去った。

吉川愛が抜群の演技力で謎めいたヒロイン“花音”の存在感を放つ

冴木と花音の再会は、花音が答える前までは前話ラストでも描かれた場面だ。冴木が呼び止め、振り向いた花音の姿にドキッとした。7年の時間経過を感じさせ、さらに何かを秘めている雰囲気をその身にまとっていたからだ。外見的に前髪を下ろしていた7年前から、分けておでこを出していることで印象が変わったということももちろんあるが、それだけではない何か。それは花音の「もう巻き込むつもりはありません」という決意を込めた言葉にもあるのかもしれない。

花音を演じる吉川愛は、1999年生まれ。2005年にCMデビューし、子役としてドラマ「オー!マイ・ガール!!」(2008年、日本テレビ系)や「メイちゃんの執事」(2009年、フジテレビ系)など多くの作品に出演。2016年に学業に専念するため一度引退したが、翌年復帰した。幼い頃から培った演技力で再びさまざまな作品で魅力を放っている。今作では謎めいたヒロインとしての存在感が抜群だ。

第8話の物語が進むと、美来は花音に助けられ、共に過ごしていたことが分かった。だが、一方でマヤの事件が起きる数日前に、マヤと会って何かを渡している防犯カメラ映像もあった。五味は、そんな花音のことを第5話の2017年のときと同じ言葉「彼女の周りには死がまとわりついている」と言った。「7年経った今でも」と。

ラストでは、花音を追って冴木が灰川の故郷へ。そこで冴木が「俺と逃げませんか」とまさかの提案をしたが、その冴木に“顔に傷がある男”が襲い掛かった。すると、冴木の「蓮水さん、逃げて!」と同時に顔に傷がある男も「花音、逃げろ!」と叫んだ。

この顔に傷がある男は、第4話で灰川邸を訪れた鈴木や冴木に襲いかかり、花音がスプレーとライターで応戦した人物でもある。1つ1つ解き明かされていくようで、新たな謎が降り積もる…。この展開に視聴者は騒然とし、SNSに「どういうこと?」「どういう関係?」「まだまだ謎だらけで面白い」「謎が謎を呼ぶ」といった投稿が。そして花音が隠していることは何なのか、考察が盛り上がっている。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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