フォレスターハウスで木を植えた人たちのことを知ろう。

こんにちは。リビングえひめweb特派員のすみです。

子どもたちの夏休みも終盤を迎えましたが、暑さはまだ続きそうです。今回は新居浜市の別子山にある「フォレスターハウス」を紹介します。

新居浜市内からだと県道47号・新居浜別子山線でマイントピア別子を通り過ぎ、東平に入る道も通り過ぎて山道を登って行きます。大永山トンネルを抜けて少し進むと左手に駐車場を示す看板があります。

その反対側右手の道から入ったつきあたりにある瀟洒な建物がフォレスターハウスです。

建物前に駐車場はありませんので、必ず駐車場に車を停めて下さい。入口からは建物は見えませんが歩いてもそんなに距離はありません。

建物に入ると見上げる吹き抜けが印象的です。ここには住友林業が別子山の森林の成り立ちと植林事業についての資料を展示しています。入館は無料です。

最新のVRを使った森林事業体験もできます。私は山や森林は自然にあるもので、むしろ人の手を加えないあるがままの姿こそが美しく守るべきものだと思っていました。でも違うのです。

フォレスターハウスを取り囲む山々の森林は、人の手に依って植林され育てられて伐採され様々な用途に使われる。そしてまた新たに植林が行われる。だいたい杉で50年、檜で80～100年という長いサイクルで、大切に人の手で自然の仕組みに沿って作られて守られて育てられているものなのです。

苗木が工場で生産されていることや植林にドローンが使われていること、伐採や運搬には作業に細かく対応する重機を使うことで林道を広げることなく効率的に行えていることなど、どれも初めて知ることでした。

檜、杉、楢、桜などいろいろな木の香りを嗅いだり、叩いてみて木の硬さを感じたりすることもできます。見た目にはちょっと違うかなくらいの木たちですが、香りも音も個性がちゃんとあります。そしてその個性に合わせて柱になったり家具になったり、用途も様々なのです。

小学校高学年くらいのお子さんから十分に理解できて楽しめる展示だと思いました。

ハウスの外には自然を生かした美しい庭が広がっています。木々の間を渡ってくる風はひんやりと心地よく、落ち葉が育てているふかふかの地面を歩くのもここでしかできない体験でした。

帰りは引き返すのではなく県道を進んで伊予三島に出るコースを選びました。翠波高原ではコスモスが咲き始めていました。

山間の道路ですが、きれいに整備されていて景色も良く走りやすかったです。でもカーブが多く高低差も大きいので運転には注意してくださいね。

夏休みの子どもたちの社会学習に、これからの秋の紅葉シーズンにも訪れてみてはいかがでしょうか。