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【コラム】新幹線で他人の「臭う足」が近づいてきたら…?Xで議論される「ニオイ」にまつわる話題

  • 2024.8.26

2024年8月、元フリーアナウンサーの川口ゆりさんが自身のX(Twitter)で、男性の体臭に関する持論を投稿し、炎上した一件がありました。センシティブな話題だからこそ炎上してしまったとも言える体臭の問題。Xユーザーの間では体験に基づいたエピソードが拡散されたり、さまざまな角度から議論されたりしています。


ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が解説する「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド」、今回は「においの問題」について掘り下げます。

新幹線で靴を脱いだ他人の足のにおいが…気づいてもらうには?


新幹線や飛行機内で他人のにおいが気になってしまったらどう対処するべきか、悩んでしまったという経験談が多数シェアされたことがあります。


あるXユーザーは新幹線に乗っていた時に強烈な臭いを感じ、ふと手元を見ると後ろの座席の人が自分の座席の横に足を伸ばしていたことに気づきました。強烈な臭いの元は、その人の足の臭いだったのです。このユーザーは「2時間もの間、黙って耐えていた」のだそう。


この投稿に対し「自分も同じことをされた」というユーザーの体験談が多数集まりました。中には飛行機内で「相手に言えなくて13時間耐えたことがある」という人も。

こんな時の対処方法として「何か臭うね」と聞こえるように声に出す、駅員さんに伝える、リクライニングを倒すなどさまざまなアイデアが集まりました。中には「気が付かないふりをして荷物を置いたら足をどけてくれた」という話もあがりました。

「本人に直接言う」という声もありましたが、ある男性ユーザーは「映画館でこれ(足を座席にかけられる)をやられて靴を履いてくださいと伝えたことがあるけど、普通はなかなか言えないよな」とコメントしていました。これらの投稿から推察するに、においに関して直接本人に指摘しづらいと感じてる人は少なくないようです。

「他国の人に匂いを指摘するのは人種差別」ヨーロッパ人の意見

他人のにおいを指摘することに関してはこんな意見もありました。

ドイツ出身の作家、へフェリン・サンドラさんはXに「ヨーロッパの人は香水の匂いがすごい人が多い」けれど「香水の匂いについて指摘すると売り言葉に買い言葉で大変な騒ぎになる」と投稿。また「例えば日本人が欧州人に『香水のにおいが気になる』と言ったら確実に嫌な形の『反撃』があるでしょうね」とも書いています。

さらに「香り付きの制汗剤や香水を使うのはやめて下さい、といった発言は現実を見ていないし、人種差別的だし、とにかく黙っているべき」と持論を述べていました。

一連の投稿を読んだXユーザーからは「日本人が日本に住んでいるから感覚が麻痺しているだけ」「国に関係なく、相手を臭いって言うのはアウトだし、そこに『でも自分(たち)は違うもんね』なんて続けられたら『そんなわけないだろ』と反発されるのは当たり前だもんね」と、理解を示す感想が集まりました。

想像力を働かせたら、異臭が気にならなくなった

他人の臭いが気になってしまうのは避けられないことですが、「迷惑だ」と否定しきれないこともあるとわかるエピソードもあります。

あるXユーザーが喫茶店で仕事をしていたところ、隣の席に異臭がする男性が座ってきたそう。その男性の身なりは普通ですが「すえた匂いに糞尿の匂いが混じっている感じ」だったといいます。投稿者がLINEで元介護士である妻にこの話をすると「(その男性は)家族介護をしている人では」という答えが返ってきたそうです。


妻からの返信を見たあと、ユーザーは「それは大変そうだなあと思った瞬間に異臭も気にならなくなったから、想像力って大事だなと思った」そうです。

介護職や介護の経験があるXユーザーによると「介護由来の臭いは、マジですぐに服にも体にも染み込むし、なかなか取れない」のだそう。

また、他のXユーザーからは「優しさは知識と想像力、という言葉を思い出した」「超高齢化社会でこういう人に遭遇することもこれから増えるだろう」と理解する声が寄せられていました。

自分の体臭や香水の匂いなどに気を遣いつつ、ときには相手の事情に思いを馳せる想像力と余裕を持つことについて考えさせられるエピソードでした。


以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊X(Twitter)トレンド」でした。次回もお楽しみに。

文:トゥギャッターオリジナル記事編集部 編集:Togetterオリジナル編集部

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