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気づかぬうちに失いかけている自分自身の大切なものを取り戻せる場所。IN THE MOOD FOR DEEP BREATHING 【風間ゆみえ連載】

  • 2024.8.25

IN THE MOOD FOR DEEP BREATHING by Yumie Kazama

日々の喧噪から抜け出して、身も心もリラックスしたい……そう思いながら毎日を過ごしていませんか?  今回は、穏やかな瀬戸内の自然に囲まれたウェルネスガーデン「千年オリーブテラス for your wellness」について風間ゆみえさんがナビゲート。

穏やかな瀬戸内の海を眺めながら

自分の大切なものを取り戻せる場所

オリーブリトリートスパは「樹齢千年のオリーヴ大樹」のメディテーションから始まる。

小豆島とのご縁は2年ほど前に、男性に向けたウェルネストークイベントに登壇し、そのときに私が主宰するコミュニティで小豆島へ行く話をしたところ、偶然にその場に小豆島でオリーヴの森、ウェルネスガーデンを営む人がいるのでと、ご紹介いただいたのがきっかけ。先にあるヴィジョンに似た風景があり、それで意気投合、そこから、千年続くオリーブの森プロジェクトに参加させていただいています。

夕食には小豆島に古くから受け継がれてきた「わりご弁当」を。

晴れた朝には、朝陽にくすぐられて目覚める部屋Luccaにて。

千年オリーブテラスのシンボルツリー「樹齢千年のオリーヴ大樹」。

千年オリーブテラスのシンボルツリー「樹齢千年のオリーヴ大樹」。

眼下に瀬戸内を望むテラス。

初めて訪れたときの印象は、とにかく、なんて光の美しいところなんだろうということ。そして訪れるたびに、西の光にため息が出るほど魅せられているんです。実は、今回ご紹介する千年オリーブテラスは東南に面していて、海に沈むサンセットを楽しむ場所ではなく、むしろ晴れた朝のバスタイムに降り注ぐ神聖なサンライズがご馳走だったりするのですが、なぜか私はこの島の、夕方に西から降り注ぐ陽光がたまらなく好きなんです。昼間に224ワイナリーに出かけ、冷やしておいた「島シャン」という小豆島産のシャンパンをいただきながら、豊かな自然に身を委ねるように、余分なものを手放して何もない時間を堪能する。そんな、大人になった今だから楽しめる、儚い夕暮れどきの虜です。

小豆島の小高い丘に位置。

自然と調和する客室。

オレンジ色の満月が見られることも。

そして、もうひとつ、ここに並べた千年オリーブテラス、瀬戸内の穏やかさを堪能できる宿泊棟が「The STAY」。そのすぐ隣にある「The SPA」の中にあるメディテーションルームの写真に目を奪われます。オリーブの強力な抗酸化力をフルに取り込みながらゆっくり滞在してもらうため、1日のゲストはわずか2名のみ。究極のスペシャリティのひとつでもある、オリーブ尽くしのオリーブリトリートスパで始めに体験するのが、オリーブのサウンドメディテーション。「樹齢千年のオリーヴ大樹」の生体音のサウンドを聴きながら、四角く切り取られた瀬戸内の海を眺めると、余分なもの全てが取り払われるような感覚を得るんです。そう、余分なものを手放す……。ここは、誰もが気づかないうちに失いかけている自分自身の大切なものを取り戻せる場所。
 
何も持たずに出かけてほしい。

テラスでのヨガは穏やかにきらめく海を独り占めしながら自然と呼吸が促される。

VUILDによるユニークな設計のThe GATE LOUNGEは、2023年度グッドデザイン賞を受賞。

鉄鍋で炊く小豆島産の白米にオリーブオイルをかけていただく、シンプルで贅沢な朝ごはんが絶品。

Hotel DATA 千年オリーブテラス for your wellness
住:香川県小豆郡土庄町甲2473 電:0879-62-8989 営:9:00〜17:00(最終受付16:30)
休:無休 料:1泊2日2名1室2食付き¥59,400〜 https://1000olive-terrace.com/

photo:TAKUMI OTA
cooperation:小豆島ヘルシーランド株式会社
 
otona MUSE 2024年9月号より

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