転職先で苦手な同級生に再会。「無能」と馬鹿にされたので「今日からあなたは部下よ」と伝えた結果

私はIT企業でシステムエンジニアをしている30歳です。大学を卒業してからずっと同じ会社に勤めていましたが、キャリアアップを望むようになり、転職を決意しました。そして、希望していた会社への採用が決まったのですが、なんと転職先の会社で偶然、高校時代の同級生に再会して……！？

ステップアップのため転職を決意！

IT企業でシステムエンジニアをしている30歳の私は、大学を卒業してからずっと同じ会社で働いてきました。やさしい上司や仲のいい同僚、かわいい後輩がいて、毎日とても楽しく仕事をしていました。

しかし、この先の人生を考えると、もう少し上の会社にステップアップしてみたいという気持ちもあって……。上司に相談すると「君ならもっと上を目指せるよ！」と背中を押してもらえたこともあり、転職活動に挑戦することにしたのです。

後日、とある会社へ面接を受けに行きました。その会社はIT業界でも大手で、受かれば大きなキャリアアップになります。面接はすごく緊張しましたが、うまくいった自信がありました。

面接後、意外な人物と再会して…

面接が終わって帰ろうと思い、社内の廊下を歩いていたときです。前から歩いてきた女性社員が「あらっ！久しぶりね〜！」と話しかけてきました。突然のことに驚いていると、彼女は「あんたと会うのは高校の卒業式ぶりじゃない？」と続けます。なんと、その女性は高校時代の同級生！ 化粧がかなり濃く、髪色も明るくなっていたので、ひと目見ただけでは彼女とわかりませんでした。

正直、私は彼女のことが昔から苦手だったので、反応に困ってしまいました。というのも彼女は高校時代、なぜか私にライバル意識を抱いていたらしく、一方的に嫌味を言われたり嫌がらせをされたりしたからです。彼女は国立の一流大学、私は専門分野に特化した大学にそれぞれ進学したため、高校卒業後は一度も会っていませんでした。

どうやら、彼女の嫌味ったらしい性格は今も変わらずのようです。久しぶりの再会にもかかわらず、彼女はニヤニヤしながら「その年で転職するの？w」「無能は大変よねw」と私を馬鹿にしてきて……。さらには、自分のことを「出世コースに乗ったエリート社員」だと自慢してきたのでした。

今も昔も彼女の悪行は絶えない！？

そのとき、若い女性社員が近くを通りかかりました。すると、彼女はその女性社員を捕まえて「この人、高校の同級生なんだけど、今うちの会社に中途採用の面接にきたんだってw いい年して転職とか惨めだよね〜w」と共感を求めたのです。女性社員は「別にいいんじゃないでしょうか」と、彼女の態度に困っている様子でした。

実は、その女性社員は彼女の部下だったようで……。女性社員の態度に納得がいかなかったのか、彼女は引きつった笑顔を浮かべながら「私に歯向かったお礼にぜーんぶやらせてあげるw」と告げ、持っていた資料の無理やり部下に押し付けたのです。

部下である女性社員は命令を断れず、「わかりました」と答えるしかないようでした。ここで、一部始終を見ていた私は黙っていられなくって……。彼女に「ねえ！今のはさすがにひどいんじゃないの？」と文句を言いました。しかし、彼女は聞く耳を持たず、「もしこの会社に入れたらアンタもこき使ってあげるわねw」と言い出す始末。そのまま、その場から去ってしまいました。

初めての出社で…いざ反撃開始！

後日、会社から採用通知が届き、晴れて入社できることに。彼女と一緒に働くことを考えると、素直に喜べない気持ちもありましたが、「会社には仕事をしに行くのであって彼女に会いに行くわけじゃない」と切り替え、ドキドキしながら出社日を迎えました。

しかし、出勤して早々に彼女と鉢合わせてしまって……。彼女は私を見るなり「30歳のおばさんでも採用してもらえるんだね〜w」と、またしてもひどい暴言を浴びせてきました。

そのとき、私たちのもとに本部長と社長がやってきました。本部長から「あれ？君たちは知り合い？」と聞かれたので「実は高校の同級生なんです」と告げたところ、本部長も社長も「そうだったんだね！」と驚いている様子でした。その後、彼女がうれしそうにしながら「同級生とはいえ私のほうが先輩なので、これからビシバシ鍛えてしっかり仕事させますねw」と、本部長に宣言します。

彼女の言葉を聞き、「コホン」と咳払いをする本部長。その後、彼は真面目な顔つきになり、彼女に向かって「この人は今日から君の上司になる人だよ」と私を紹介したのでした。

実は私は、部長として雇われていたのです！

社長に彼女の本性を暴露してみた

彼女は自分が上司になると勘違いしていた分、すぐには状況を飲み込めないようで、社長に向かって「この女は私の上司になれるような人材じゃないですよ！」と文句を言い始めました。社長は彼女を落ち着かせるかのように、私が前の会社で部長を務めていたことや、彼女と比べて高いスキルを持っていることなどを説明してくれます。

それでもなおショックを浮かべている彼女に対し、私は「とりあえず私が部長になったからには、もう先日のような部下への嫌がらせは許さないから」と宣言。社長や本部長がいる前でキッパリと釘を打っておこうと思ったのです。

すると、社長から「嫌がらせとはなんだ？」と聞かれました。そこで、先日の一部始終をかいつまんで説明したところ、社長は「君はそんなことをしていたのかね！」と彼女に激怒。そして、社長は「社内の風通しをよくするために匿名アンケートを取りましょう」という私の提案に乗ってくれました。

自由勝手だった同級生の末路

後日、さっそく匿名の社内アンケートを実施した結果、「彼女から嫌がらせをされた」「仕事を押し付けられた」「言うことを聞かないとクビにすると言われた」など、あちこちから告発の嵐！ 彼女は本部長や社長から呼び出されて説教をされ、課長から降格。さらには減給となったようです。そのうえ、地方の営業所に左遷されたのでした。

しかも、それだけでは終わりませんでした。彼女はあまり反省していなかったようで、左遷先でも周囲に威張り散らしていたらしく、誰からも相手にされなくなり、挙げ句の果てには無断欠勤を繰り返して会社をクビになったようです。

一方、私は転職先の会社で順調に仕事できています！ せっかく転職に成功したことですし、どんどん新しい仕事にチャレンジして、キャリアアップに繋げたいと思います。

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著者：ライター ベビーカレンダー編集部／ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部／ムーンカレンダー編集室