今や、多様性が認められるようになった時代。
『自分らしさ』を大切にしよう、という風潮が強まってきています。
それでも未だに、容姿や学歴などに対して嫌味を言ってくる人もいるようで……。
筆者の知人から聞いた、スカッとするお話をどうぞ。
ド近視な女性
私は幼い頃から、ドがつくほどの近視に悩まされていました。
遠くのものがぼやけて見えてしまい、なかなかピントが合わないことも。
それでも小学校時代は友達や先生が理解して対応してくれていたので、まだ何とかやれていました。
しかし、中学生になると視力は悪化していく一方。
『これ以上迷惑はかけられない』と思い、分厚い眼鏡をかけることにしたのです。
容姿をいじられてしまう
するとレンズがかなり厚かったこともあってか、眼鏡をかけるや否や、クラスメイトの男子たちにからかわれるようになりました。
「目、小さすぎでしょ」
「ゴマみたい」
「アニメの目かよ~」
明らかな悪意を感じるたびに、女友達たちが間に入って注意してくれていました。
しかし、棘のある言葉をかけられ続けたせいで、私は自分の容姿を恥じるように。
『どうしてここまでイジメられなきゃいけないの?』と何度も悔し涙を流す夜。
そのうち、視線が気になって下を向いて学校生活を送るようになっていました。
数年後の成人式で……
それから時は流れ、数年後。
成人式を迎えた私は、女友達と同窓会に参加しました。
するとなぜか、やたらと視線を感じます。
『また、何か嫌味でも言われるの?』とびくびくしていた私でしたが、その後思わぬ展開が!
当時、私をイジメていた男子たちがニコニコ笑顔でこう話しかけてきたのです。
「超かわいいね」
「誰か分からないけど」
「この後呑みに行かない?」
お互いけん制し合いながら、私のことを口説こうとしてきたのです!
正体を明かしてスカッと!
実は私、中学卒業後に友達に勧められてコンタクトに。
すると友達が口々に褒めてくれて
「もっと自信もって!」
とメイクやファッションなど一から教えてくれたのです!
そのおかげで垢抜けて、自分に自信が持てるようになっていたのでした。
そうとは知らない男子たちに、これまでの恨みを全てぶつけることに!
「覚えてないのね、残念」
「私より目が小さいのかな?」
「もう二度と話しかけないで」
皮肉たっぷりに正体を明かした私に、青ざめる男子たち。
当時も悪気はなかったのかもしれませんが、呆然とする姿を見て、スカッとしました。
これからも自分自身を大切に、メイクやファッションを楽しみたいです♡
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2023年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。