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「料理は1日1回、昼だけ」のドイツ。多めに作って残りを夜に。日本でも、そのくらい楽をしてもいいのでは?【日登美のタベコト in Berlin・80】

  • 2024.8.25

ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。

夏の料理は1日1回に!

ドイツでは毎食の献立に悩むことはありません。だってどっちにしても、だいたいみんな年間通して同じものを食べているから(笑)。そして料理をするのは1日1回だから! これは大袈裟ではなく、ほとんどの家庭がそういう習慣で暮らしているように思います。だからめっちゃ楽!

「料理は1日1回、昼だけ」のドイツ。多めに作って残りを夜に。日本でも、そのくらい楽をしてもいいのでは?【日登美のタベコト in Berlin・80】の画像1
ドイツ式、料理は1日1回でリラックスした夏休みを定番に。
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朝ごはん、料理しないでも大満足。

3度3度、さまざまなものを食べる習慣のある日本の食卓からすると、貧しい食卓ということになるかもしれないし、つまらない、という気にもなるでしょう。
けれど、朝は季節のフルーツに上質なヨーグルトとミューズリー、もしくは良質なパンに手作りジャムや良質なハムにチーズというメニューは、料理をしなくても栄養価も高く、十分満たされた気持ちになります。

昼は唯一の料理の時間ですが、まだ体力もあるのでなんとか1回くらいなら頑張れてしまうでしょ? ドイツではパスタやラザニア、オーブンに入れるだけでたっぷりできてしまうような料理、スープなどが主流。夜はその残りを食べるので、それを見越して多めに作るのがポイントです。

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とある日の昼ごはん。ズッキーニのトマトソース焼きをたっぷりと。夫の祖父が作ってくれました。

ドイツ式の「1日に1回しか料理をしたものを食べない」というのは意外と慣れてしまうと悪い気はしません。むしろその1回にワクワクしてくる感すらあります。作り手も頑張らなくていいのでストレスフリーです。

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昼ご飯たっぷり食べるのは健康にもいい。ファラフェルのビュッフェは子どもにも人気。

食事の素晴らしさは日本文化の誇りではありますが、海外の食卓と比べてみると今の日本の食卓はいろんな意味で行きすぎているんじゃないかと思います。そして品数が多く豪華に見える割には、冷凍食品や添加物の使用が多いのも気になるところです。

だけどみんながそうだと、なかなか自分だけ質素にするわけにいかない。だから今こそ、日本も足りないくらいがちょうどいい! の精神にみんなで方向転換してもいいんじゃないかと思うのです。

例えばこの猛暑の夏くらい「ドイツ式、料理は1日1回!」というのを試してみてはいかがでしょう? お母さんが楽になることで、実はみんながハッピーになるんですから。

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お母さんもたまには楽をして、夏の夕暮れを楽しもう! 頑張らない食卓、足りないくらいでいいんだよ!
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