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風邪をひかない!?持久力がアップ!? 2週間、毎日ビーツを食べた私に起きたこと

  • 2024.8.24

持久系アスリートにとっては天からの恵みと言われる不思議な根菜。

Predrag Popovski

何も知らずにトイレに行くとビックリするかも

たまたま私はビーツで尿と便が赤っぽくなることを知っていたからいいけれど、そうでなければ救急治療室に駆け込んでいたかもしれない。ベタニンというビーツの色素は尿と便を赤くする。摂取した量によっては、それが48時間続くこともある。でも、私の場合は毎回必ず赤くなるわけじゃなく、調理方法によるところが大きかった。例えば、ビーツのスープを大量に飲んだあとは、刻んだビーツを乗せたグリーンサラダを食べたあとより、ベタニン色素の影響が顕著に現れた。いずれにしても慌てる必要は一切ないし、ビーツからはビタミンCや葉酸、カリウムなどの素晴らしい栄養素も摂取できる。

Stefan Tomic

ときどき膨満感があったけれど、満腹感もちゃんとあった

ビーツは食べ応えのある食材。100gのビーツには、食物繊維が3.8g※が含まれている。ほとんどの日は、他の野菜や果物と組み合わせてスムージーにしたりしていたので、腹持ちがかなりよかった。

とはいえ、ちょっと多すぎると感じた日があったのも否めない。おなかが張って、ランニング中は特に苦しかった。その膨満感は最初の数日で消えたけれど、満腹感は残ったので、日中につまみ食いばかりすることがなくなった。

朝のスムージー1杯で午前中を元気に乗り切れたのはうれしい限り。私が飲んでいたのは、アスリート用の料理本『Run Fast. Eat Slow.: Nourishing Recipes for Athletes: A Cookbook』にあった“Can’t Beet Me”というスムージー。材料はブルーベリー、ココナッツウォーター、アーモンドミルク、バナナ、アーモンドバターで、長距離を走ったあとのリカバリードリンクとしても使えた。

※出典:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

Elena Vafina

ビーツパウダーのドリンクミックスは吐きそうになるくらいまずかった

チャレンジ期間中は、アスリート向けに販売されている幅広いビーツ商品を入手することができたので、いろいろ試してみることにした。一度、時間がなかったときに、水と混ぜて運動の30~60分前に飲むというビーツパウダーを試してみたらダメだった。というより吐きそうになったので、ドリンクミックスはそれ以来使っていない。ビーツ風味の咳止めシロップみたいな味がした。

液体の“パフォーマンスサプリメント”も使ってみた。メーカーいわく「スタミナ、酸素摂取量、心血管系機能」を向上させるビーツ3個分のショットで、運動の約1時間前に摂取するといいらしい。これはドリンクミックスよりもはるかにおいしく、飲みやすかった。

でも、ビーツが期待通りのジェット燃料だったかというと分からない。そうだったと思いたいけれど、確かなことは言えない感じ。それに私はトレーニングの初期段階にいたので、何をしてもきついことには変わりなかった。いずれにせよ、60mlの液体に5ドルもかけて、このショットを習慣にすることはないだろう。ただ、いざというときには便利だし、味も上々。

jeangill

ビーツの作り置きは意外と簡単

料理はよくするほうだけれど、ビーツは手間がかかりそうに見えたので一度も使ったことがなかった。でも、実際に使ってみると意外と簡単。たぶん一番楽なのは、週末に大量のビーツをローストし、冷蔵庫に入れておく方法。オーブンを375°で予熱して、葉の部分を切り落とし、アルミホイルで包んだら、ベーキングシートに乗せて60分ローストするだけ。

皮をむくのは確かに少し面倒だし、手が真っ赤に染まるのも間違いない。でも、洗えば簡単に落ちるし、週に1回で済むんだから悪くない。平日はローストしたビーツを必要なだけカットする。下準備がしてあれば、サラダに入れたり、バルサミコ酢やヤギのチーズをかけたりするだけでいいから楽チン。

Alexander Spatari

嫌でもビーツを使っていたら全体的な栄養価が高まった

気の利く友達がビーツを使ったデザート(レッドヴェルヴェットケーキなど)のレシピを送ってきてくれたけれど、作ることはしなかった。このチャレンジを始める前の1~2カ月は運動量が異常に少なかったので、いまは体力を取り戻すためにも、甘い物を意識的に控えているのだ。でも、ビーツを使い始めてからは、作り置きミールの栄養価が全体的に高くなったような気がする。

夕食のレシピは、私の友人、クリスティーナ・バウアーのブログ『Feeding the Frenzy』で見つけた。彼女は並外れたウルトラランナーのロブ・カーと結婚していて、驚くほど料理が上手。この夫婦は2人ともベジタリアン。私は、このチャレンジの最後の夕食に野菜たっぷりのビーツボルシチを作り、そのレシピを作ってくれたクリスティーナに振る舞った。サワークリームを乗せて、カリカリのパンを添えれば、それだけで満足できる食べ応えのある一品。

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