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【小泉構文】「なんか癒やされる」ネット民に愛される男《小泉進次郎》 たびたび“大喜利ネタ”数万いいね

  • 2024.8.24

総裁選、立候補者数は「過去最多」の見込み

自民党の総裁選が2024年9月に行われます。衆参の国政選挙などとは違い、投票権を有するのは自民党員らのみですが、次期首相候補を決める選挙戦の行方に国民の注目が集まっています。派閥解消の流れを受けて派閥の力が弱体化したことを背景に、立候補者数は過去最多の10人前後に上る見込み。とりわけネット民・SNSユーザーに知名度の高いのが、小泉進次郎元環境相(神奈川11区、当選5回)です。

小泉進次郎氏(左)と妻の滝川クリステルさん(2019年8月、時事)
小泉進次郎氏(左)と妻の滝川クリステルさん(2019年8月、時事)

父・純一郎元首相譲りの発信力で、2009(平成21)年の初当選以来たびたび“将来の総裁候補”として名前の挙がってきた小泉氏。このたびついに総裁選へ初出馬の意向を固めたと各メディアがこぞって報じました。

X(旧ツイッター)では小泉氏に加え、同じく知名度の高い石破茂元幹事長(鳥取1区、12回)や河野太郎デジタル相(神奈川15区、9回)らへの言及が目立ちます。しかし小泉氏にまつわる投稿が圧倒的に多いのは、「小泉構文」と呼ばれる氏の独特な話法、言い回しのインパクトも理由の一つにあるようです。

「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけないと思っている」「私の中で30年後ってことを考えたときに、30年後の自分は何歳かな? と」「リモートワークもできてるおかげで、公務もリモートでできるものができたというのは、リモートワークのおかげです」

こうした、何かを言っているようで特に意味深いことは言っていない(ように思われる)、また主語と述語がほとんど同じ、もしくはちょっと言い換えた程度にとどまっているといった特徴が、小泉構文の特徴とされています。

殺伐とした政治ニュースが多い中、こうした小泉氏の発言は「なんか癒やされる」とXユーザーの間でたびたび話題に。すでにネットミームの一つとして定着しているほか、“大喜利”ネタ的に、あたかも本人が言ったかのような「小泉構文」フレーズが投稿され、数万単位の“いいね”が寄せられたことも一度や二度ではありません。

あたかも小泉氏本人が発言したかに聞こえる“オリジナル”のフレーズをつぶやき、たびたび1万以上の“いいね”を獲得する構文専門アカウントも存在。フォロワー数は実に13万5000人以上と、絶大な人気を誇ります。

「総理が代われば首相が代わるんです」「私が高校球児だったのはまだ高校生の頃ですよ」「食事って、満腹になるし空腹じゃなくなるし一石二鳥だよね」「ランチを食べたいと思うのは、不思議といつも昼なんです」など。基本的には誰かを貶したり貶めたりせず、クスリと少し笑える点がポイントのようです。

また小泉構文づくりは広く一般ユーザーたちも行っており、「今夜は夕ご飯かディナーどちらにしますか?」「パンがないならブレッドを食べればいいですよ」「リモートワークが便利なのは、出社しなくてもリモートでワークできる点ですね」「息の呼吸」「最後に勝った方が勝者です」「昔の僕は今より若かったですよ」「力をパワーに」「それは一番最悪ですね」「深淵をのぞくとき自分は深淵をのぞいている」「3年前の自分は何歳だったか考えてみたんです」など、その例は枚挙にいとまがありません。

また若いXユーザーたちの間では、さして内容のない投稿や重複的な表現に対して「小泉構文かよw」とツッコミを入れるのがいつもの定番になっているとみられ、このワードは日常的なやり取りの一つとして頻出する様子が見て取れます。

知名度という名の人気を後ろ盾に、テレビ東京と日本経済新聞が行った8月の世論調査で「次の総裁にふさわしい人」のトップにもなった小泉氏。しかし同時に、党内には「経験不足」といった厳しい見方があるとも報じられています。

8月30日で衆院議員初当選から丸15年。またとない絶好の好機だからこそ、他候補たちとの論戦を通じて“何だか面白い”だけではない政治家としての真価を広く国民にアピールできるかが問われています。

(LASISA編集部)

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