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"夏の終わりに観たい映画”の最高傑作は? エモすぎる名作(2)死体探しの旅でまさかの…青春モノの金字塔

  • 2024.8.24
映画「スタンド・バイ・ミー」【Getty Images】

今年の夏は例年よりもさらに暑く感じる。外に出て、海やプールに入ったりして涼しむのもいいが、クーラーの効いた家や映画館でゆっくり映画を観るのもいいだろう。今回は、暑い夏にピッタリな映画5本をセレクト。ノスタルジックな雰囲気の作品や、甘酸っぱい作品を紹介する。第2回。(文・シモ(下嶋恵樹))
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●『スタンドバイミー』(1986)

製作国:アメリカ
上映時間:89分
監督:ロブ・ライナー
脚本:ブルース・A・エヴァンス、レイノルド・ギデオン
出演者:ウィル・ウィートン、リヴァー・フェニックス、コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネル、キーファー・サザーランド

●【作品内容】

1959年の夏、オレゴンの小さな町。

文学少年のゴーディー(ウィル・ウィートン)、クリス(リバー・フェニックス)、テディ(コリー・フェルドマン)、バーン(ジェリー・オコネル)の4人は、行方不明になった少年を探す旅に出る。たった2日間の冒険が彼らの心に刻むものとは?

●【注目ポイント】

本作品は、スティーブン・キングの小説をロブ・ライナー監督が映画化した物語である。

「汽車でひかれた少年の死体を発見すれば新聞にも載るし、勲章ももらえる」

そんなほのかな期待を持った4人の少年たちの、2日間の冒険を描いている。

本作品は表向きは4人の友情物語だが、内気な文学少年のゴーディーとやんちゃなクリスの正反対の2人の心の交流が、クローズアップされているように思える。クリスがゴディだけに自分の家庭環境の話をしたり、ゴディの小説の腕を絶賛したりするのは、ほかの2人にはしない打ち明け話である。

「あの12歳の時のような友達はもうできない。もう二度と…」

大人になったゴディが夏の出来事を回想しながら発した言葉には、その当時の実感が込められているのだ。

これが、真の友というものではないか? 夏の少年たちの清々しさと、まばゆさがつまった映画である。今は亡きリバー・フェニックスの才能がほとばしる素晴らしい演技にも注目だ。

(文・シモ(下嶋恵樹)

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