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「ねぇあなた」駐車場でグズる子どもに途方に暮れていた私に、見知らぬ女性が声をかけてきた驚きの理由

  • 2024.8.24

長女が年少で、長男がまだ生まれて間もないころの話です。幼稚園も夏休みに入ったばかりのある暑い日、食料品や息子のミルクを買いにスーパーへ行かなければならなくなりました。うだるような暑さで娘も息子も不機嫌ななか、やっとの思いで買い物を終えたのですが……?

グズる子どもたち

息子を抱っこ紐で抱っこして、娘と片手で手をつないで、カートで買い物をしていた私。その日は猛暑日で、スーパーに向かっているときから娘も息子もグズっていました。それをなんとかなだめながら、ようやく買い物を終えました。

車に荷物を積み終え、カートを置き場に戻しに行こうと思いましたが、そこで息子がギャン泣き。それにつられたのか、娘も「おなかすいた」「あついー」「早く帰りたい」とグズグズ。カート置き場までは若干の距離がありました。まさか娘を1人車の中に置いていくわけにもいかず、私まで泣きたい気持ちになっていました。

突然、声をかけてきた女性

そこへ「ねぇあなた」と見知らぬ女性が声をかけてきました。

知らない人だったので、何だろうと思っていると、女性は「カートは戻すだけ?」と聞いてきました。そして戸惑っている私に「戻すだけなら、私のと一緒に戻しちゃうわよ!」と言ってくれたのです。

私は思わず目を潤ませながら、「本当にお願いしてもよろしいでしょうか……?」と尋ねました。すると、女性はさらに表情を和らげ、「この年頃の子どもたちを1人で面倒見てえらいわねぇ」「ついでだから、気にしないで!」と言って、2台のカートを押して颯爽と去っていきました。

この一件があるまでは困っている人を見かけても、恥ずかしさからなかなか声をかけられなかった私。しかし、この女性のように、さっと手を差し伸べられるようになりたいと思うようになりました。

その女性は言葉遣いも上品で、嫌な感じは一切なかったのも印象的でした。今でも忘れられないぐらい本当に感謝しましたし、私もあんな女性になりたいと思っています。

著者:奈津子/20代女性/3歳息子、7歳娘を育てるパート母。趣味は、子どもたちと公園巡り。

イラスト:海乃けだま

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)

ベビーカレンダー編集部

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