自分らしいライフデザインを描くために「プレコンセプションケア」を

森まどかさん

医療ジャーナリスト。日本医学ジャーナリスト協会正会員。医療専門放送局キャスターを経て独立。くらしにおける医療課題等を取材しメディア出演や執筆で発信

自分らしいライフデザインを描こう

そのために必要なヘルスケアのすすめ

7月に、政府の「若い世代の描くライフデザインや出会いを考えるワーキンググループ」が立ち上がりました。ライフデザインというのは、将来自分がどんな人生を送りたいかという人生設計のこと。結婚、妊娠・出産、子育てといったことが含まれることから、少子化対策としても若い世代がライフデザインを描くための支援が始まっています。

ライフデザインは、個人の自由な意思決定で描かれることが大切です。同時に、その実現のために現在の自分の健康と向き合うことも大切だということを知ってほしいです。

「プレコンセプションケア」という言葉を聞いたことがあるでしょうか？ コンセプションとは妊娠のことで、“妊娠前からのヘルスケア”を意味します。正しい知識を持って健康的な生活を送ることが、将来望んだときの健やかな妊娠・出産につながり、次世代の子どもの健康につながるという概念です。現時点で結婚や妊娠を考えていなかったとしても、自分が健康になることがより良い人生を送ることにつながると考えられ、どのようなライフデザインを描くとしても、早い段階から心身の健康を意識することが大切です。

具体的な行動に、栄養バランスを考えた食事／適度な運動／禁煙／節酒／痩せや肥満を防ぎ適性体重の維持／生理不順や生理痛等をそのままにせず婦人科医へ相談／健康診断や必要ながん検診、歯科検診を受けるなどがあります。

どんな人生を送りたいですか？ 自分らしいライフデザインをいきいきと進むために、いまできることを始めましょう！

不調があればほったらかさずに医師に相談 ※写真はイメージ