高石あかり、きみの色のアフレコ振り返り「みんなお腹が…」

「サイエンスＳＡＲＵ」のオリジナルアニメ作品『きみの色』が、８月３０日より公開。それに先駆け２２日、「ＴＯＨＯシネマズ梅田」（大阪市北区）にて実施された試写会では、監督の山田尚子と声優をつとめた鈴川紗由、高石あかり、木戸大聖が登壇した。

映画『聲の形』や『リズと青い鳥』を手掛けた監督・山田尚子と脚本家・吉田玲子がタッグを組んだ同作。それぞれ誰にも言えない悩みを持つトツ子（鈴川紗由）、きみ（高石あかり）、ルイ（木戸大聖）が音楽で心を通わせ、さまざまな感情が生まれる模様を描く。

オーディションを経て、１６００人のなかから見事役を射止めた３人。山田監督は「初めて３人が揃った瞬間から空気が出来上がっていて。もう選んだとか選んでないとか、そんなことも忘れて『この役のために生まれていらっしゃったんじゃないか』というぐらい私は勝手に思い込んでしまいました。それぐらい奇跡的な出会いで、うれしかったです」と３人を絶賛。

ルイを演じた木戸は、「さっきまで近くで打ち合わせをしていたんですけど、映画の音楽が流れてきて。僕自身は久しぶりにライブの音楽を聞いたんで、扉越しでも興奮しました」とコメント。

また、今作が声優デビューという鈴川は、「作中で『豚鼻』をするシーンがあるんですけど、実際に鼻にティッシュを詰めてみたり、３人が秘密を打ち明けるシーンでは実際にアフレコの部屋を暗くして、椅子に座って近づいてみたりとか。アニメーションとリンクさせてアフレコできたので、それがすごくやりやすかったです」と振りかえった。

さらに撮影現場について高石は、「アフレコブースってほんとうに無音で不思議な空間なんですけど、左側からぐーって音が聞こえてきて。この音はなんだろう？と思ったらやっぱり鈴川さんのお腹の音で（笑）。そうだよなあと思ったら私も鳴って･･･みんな鳴ってました」と、和気あいあいとした雰囲気だったことをうかがわせた。

映画『きみの色』は、８月３０日より全国の劇場で順次公開される。

取材・文・写真／つちだ四郎

（※高石あかりの高ははしごだか）