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『50回目のファースト・キス』のエンディングは当初違っていた

  • 2024.8.22
『50回目のファースト・キス』(2004)
50 FIRST DATES - Drew Barrymore, Adam Sandler, 2004『50回目のファースト・キス』(2004)

ドリュー・バリモアアダム・サンドラーがタッグを組んだロマコメ映画『50回目のファースト・キス』が今年、公開から20年を迎える。大ヒットを記録した本作だが、当初はまったく違うエンディングになっていたそうだ。「『50回目のファースト・キス』のオリジナルのエンディングが、今も心に残って離れないんです」とドリューが自身のトーク番組「ドリュー・バリーモア・ショー」で明かした。

『50回目のファースト・キス』は、ハワイを舞台に事故で記憶障害になり、前日の出来事をすべて忘れてしまう女性と、彼女を一途に想う海洋獣医のロマンスを描く作品。ドリューは語る。「当初はシアトルが舞台だった。オリジナルのエンディングでは、ルーシーが『自分の人生を生きるために行くべき。ここには人生なんて存在しないから』と言うんです。彼はその言葉に従って去るんだけど、戻って来た彼がレストランでルーシーの向かいに座り、『ハイ、僕はヘンリー』と告げる。そこで映画が終わる予定でした」

実際の公開されたバージョンでは、アラスカに向かう船の中で目覚めたルーシーが甲板に出ると、ヘンリーと娘が出迎えるシーンでエンディングを迎える。ヘンリーは自分の望むキャリアを追い求め、ルーシーも諦めていた子どもを持つことが叶う、これ以上ないほどのハッピーエンディングだ。なお、監督のピーター・シーガルによると、また別のエンディングも検討されていたようだ。こちらもハッピーエンディングには変わりないが、ヘンリーのキャリアには触れないものだったそう。

「2人にとってぴったりのエンディングだと思いましたが、ヘンリーはセイウチを生息地で研究したいという夢に気づく。そこで、ルーシーと彼女の父親、そして娘のみんなが、ヘンリーと一緒にいたらどうだろうとアイデアが浮かんだんです」と2019年に「エンターテイメント・ウィークリー」のインタビューで語っていた。「ワクワクするとても感動的なエンディングだと思いました。映画制作で難しいのは、力強い始まりと力強いエンディングを考えること。ここを抑えると、良い作品になるチャンスが生まれる。本作は、今日まで僕が手がけた作品の中でベストのエンディングだと思っています」

ちなみに番組でドリューとともにホストを務めるロス・マシューズは、今回の彼女の告白にこう返している。「正直なところを言わせてもらう。ありがとう。変更してくれて本当にありがとう」

Text: Tae Terai

Photo_ LGI Stock/Corbis/VCG via Getty Images
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