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『バットガール』でバットマン演じたマイケル・キートン、お蔵入りを「気にしていない」

  • 2024.8.22
『フラッシュ』(2023)
THE FLASH, Michael Keaton as Batman / Bruce Wayne, 2023. 『フラッシュ』(2023)

お蔵入りとなったDC映画『バットガール』で、バットマン役に起用されていたマイケル・キートン。ワーナー・ブラザースが9000万ドルもの予算をかけ、すでに撮影と編集も済んでいた同作を公開中止にしたことは衝撃的に報じられたが、マイケル自身はそれほど気にしていないそうだ。「あれこれ気にしていない。すごく楽しかったし、素敵な小切手をもらったしね」とUS版『GQ』のインタビューで語った。

2022年にHBO Maxで配信予定だった『バットガール』は、DCコミックスの同名ヒーローを基に、『ミズ・マーベル』(2022)のアディル・エル・アルビとビラル・ファラーがメガホンを取り、レスリー・グレイスがバーバラ・ゴードン/バットガールを演じた。ティム・バートン監督の『バットマン』(1989)と『バットマン リターンズ』(1992)でバットマンを演じ、興行成績が振るわなかった『フラッシュ』(2023)の前に本作でバットマンを再演したマイケルは語る。「監督の2人が好きだ。良い奴らだから、彼らを応援するし、成功してほしい。彼らは(お蔵入りで)すごく気分が悪かったと思う。彼らを思うと俺も気分が良くない。俺はどうかって?まったく問題ないよ」

インタビュー中には、お金を示すジェスチャーの指をこすって見せたそうだが、彼のハリウッドにおける哲学は、常にビジネス第一だったという。それゆえ、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)のプロモーションで使用されたマイケルの復帰作という戦略には、乗り気でなかったそうだ。「俺も大好きな、本当に賢い奴が、『カムバック……これがストーリーだ』と言うんだ。マジでこんなのたわごとだと思った」と振り返る。実のところ、彼は『バードマン』の直前にもほかの作品に出演しており、ハリウッドから消えてもいなかったし、スポットライトから遠ざかってもいなかった。

「カムバックのストーリーを作れるとは思ったけれど、口を開くたびにたわごとを言うはめになるとわかっていた。ちなみに俺は、ビジネスを知っているし、ビジネスが好きだ。まったく気にならない。これはビジネスだと割り切った」。そんな彼は自身のスタンスをこう語る。「パニックに陥らない。自暴自棄になれば痛い目に遭う。だから自暴自棄にはなるな。不安になれば緊張もする、『今は調子が悪いな』と思うこともある。でも、自暴自棄になったら終わりだ」

Text: Tae Terai

Photo_ David Livingston/Getty Images for Fashion Media
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