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<シンママの後悔>「もっと一緒にいたかった」大きくなった息子から教わった「お金よりも大事なこと」

  • 2024.8.22

子育ては親育て……自分では良かれと思って一生懸命頑張ったつもりでも、あとで思い返すと「もっとこうすれば良かった!」と後悔することもありますよね。これは筆者の友人・Fから聞いたエピソード。シングルマザーとして頑張ってきたFの息子がかけてくれた一言とは?

画像: <シンママの後悔>「もっと一緒にいたかった」大きくなった息子から教わった「お金よりも大事なこと」

シングルマザー

私は息子が小さい頃に離婚をし、シングルマザーとして仕事・子育ての両立を頑張っていました。
しかし、収入が少なく、息子に好きな物を買ってあげることもできず、生活はぎりぎり。
食べるのに精いっぱいの状態が続いていました。

両親はすでに他界していて、私は一人っ子。
頼れる親戚もいなかったため、24時間対応の保育園に息子を預けて、仕事を掛け持ちしながら収入を確保しなければいけなかったのです。

病気

息子は私のことを気遣っていたのか、寂しいとは一言も言わずに、いつも私のことを心配してくれていました。
毎日顔を合わせるのは、朝の時間だけ。
保育園に迎えに行っても、いつも夜中だったので、息子は寝ている状態。
息子の顔は寝顔しか見ない日もありました。

息子が専門学校を卒業し、社会人として独立した頃、私は身体に異変を感じ、病院を受診しました。
するとガンを患っていることが判明。
発見が遅れたことで、すでにステージⅢの状態で、5年後の生存率は75%だと言われました。
死ぬかもしれないと思った私は、息子に今までの自分の気持ちを全て話し、「今までありがとう。」と伝えました。
すると息子は「そんな弱気なことを言うのは母さんらしくない!」と叱咤激励してくれたのです。

お金よりも

息子は続けて「小さい頃、母さんが僕のために無理して働いてたのはわかってた。寂しかったけど、母さんが頑張ってるから自分も頑張ろうと思ってた。でも、お金なんてなくてもいいから、あの頃はもっと一緒にいたかったなぁ。」と言いました。

その言葉を聞いた私は、「今死んだら、息子に寂しい思いをさせたままになってしまう。」と思い、弱気になっていた自分を奮い立たせ、治療に専念!
「孫の顔を見るまでは死ねない!」と辛い治療にも耐えて、何とか普通の生活を送れるまでに回復したのです。

寂しい思い

私は今回のことで、息子に寂しい思いをさせたことを申し訳なく思い、仕方がなかったとはいえ、限られた時間をもっと一緒に過ごすべきだったと後悔しています。

子育ては必死だからこそ、あっという間に過ぎてしまうもの。
これからは自分の健康にも気を付けながら、大きくなった息子を見守っていこうと思っています。

【体験者:50代女性・会社員、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。

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