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楽しいこともストレスに? 「夏のメンタル不調」に陥らないためにできること

  • 2024.8.22

夏のメンタル不調

働く女性が気になる症状や疾患について解説。今回は、夏に気を付けたい「メンタル不調」をひも解きます。

出典:シティリビングWeb

教えてくれたのは…大美賀直子さん

メンタルケア・コンサルタント。公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラーの資格を持ち、「こころと人生と人間関係」のベストバランスを提案

Q.夏のメンタル不調の原因は?

夏は、外の異様な暑さや湿気、室内との寒暖差、冷房による冷えなど、物理的に体へのストレスがかかっています。イベントごとが多く外出の機会が増えるため、さらに体に負担がかかりやすいです。それが楽しいことであってもストレスになりますが、興奮状態で不調に気づきにくくなります。行楽地での人ごみや、家族や親戚など普段会わない人に会うなど、人疲れもあります。また、栄養バランスも偏りがちになり、体が疲れているのに栄養が補給できない状態に。いわゆる“夏バテ”ですが、心と体は連動しているので甘くみてはいけません。

Q.不調に気づくサインは?

毎日の眠りと食欲の変化に着目しましょう。いつもの時間に眠れない、途中で起きる回数が増える、朝方に目が覚めてしまうなど不眠になっていませんか。食に興味がなくなる、特定の食べ物しか食べられないなどの食欲不振もサインです。メンタル面では、物事を悲観的に考えがちになり、新しいことに挑戦する意欲が薄れることもあります。

Q.日常生活への影響は?

夜に眠れないことで午前中や昼間に眠気が襲い、仕事に集中できなくなります。日内変動といって、一日の中で調子が揺れ動きやすく、朝から昼にかけては調子が悪く、夕方から夜にかけては比較的元気になることが多いです。それゆえ、怠けているのかな?疲れているからかな?と思いがちですが、それはメンタル不調の可能性があります。また、何をしても楽しくなくなり、気分転換することが難しくなります。家にこもりがちになることもあります。

Q.他人の様子がおかしいときは?

家族や同僚がメンタル不調に陥っていると感じたときは、まずその具体的な変化を指摘して、話の突破口を作りましょう。例えば「最近食欲がないみたいだけど大丈夫?」など具体的な変化を伝えると、相手も話しやすくなります。話を聞く際は、相手の気持ちに寄り添い、共感することが大切です。アドバイスや自分の意見を伝えるのはぐっと我慢。話をじっくり聞いてあげるだけでも、気持ちが軽くなることがあります。1カ月ほどしても変わらない場合は、受診やカウンセリングを勧めることも必要です。

Q.ストレスとの向き合い方は

日々のストレスに対処するための「N・H・K」を覚えておいてください。まずは、「N=寝る」こと。良質な睡眠を確保するために、ぬるめのお湯に長めに浸かる、寝具を見直すなど、睡眠の質を上げることに気をかけてみましょう。次に、「H=話す」こと。友人や家族と十分な時間をかけて話をすることで、気持ちを整理し、ストレスを軽減できます。お互いが「よく喋った、満足!」となるには、3時間くらいは必要ですよ。最後に、「K=気分転換」を図ること。小旅行や趣味の活動を通じて日常から離れる時間を持つことが、ストレス解消に役立ちます。旅行は「H」と「K」を兼ねられるのでオススメです。

「N・H・K」にプラスして自分なりのルーティンを作ることも有効です。まだ涼しい早朝に散歩する、曜日と時間を決めてジムに行くなど。流れでできることがあれば気持ちは安定しやすいです。

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