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竹林亮監督&齊藤工企画、プロデュース『大きな家』12月公開!優しく力強い予告映像&本ビジュアル

  • 2024.8.22

竹林亮が監督を務め、齊藤工が企画、プロデュースする映画『大きな家』が12月6日(金)より先行公開、12月20日(金)より全国公開となることが決定。あわせて、本編の予告映像と本ビジュアルが解禁に。さらに、主題歌はハンバートハンバートのオリジナル楽曲「トンネル」に決定した。

【写真を見る】齊藤工が実際に児童養護施設に足を運んで企画、プロデュースした『大きな家』

【写真を見る】齊藤工が実際に児童養護施設に足を運んで企画、プロデュースした『大きな家』 [c]CHOCOLATE
【写真を見る】齊藤工が実際に児童養護施設に足を運んで企画、プロデュースした『大きな家』 [c]CHOCOLATE

中学2年生1クラス全員に密着した青春リアリティ映画『14歳の栞』(21)で注目を浴びた竹林がメガホンをとる本作。俳優としても第一線で活躍する齊藤が企画、プロデュースを担った。齊藤が約4年前に訪れたとある児童養護施設。斎藤は当時を振り返り「貴方もまた、もう二度と来ない大人なんだね」とでも言わんばかりの子どもの目が忘れられなかったと語る。そして、『14歳の栞』を観た齊藤が内容だけでなく、子どもたちを第一に配慮した上映方法やその姿勢に感銘を受け、旧知の仲である竹林に本企画を相談しプロジェクトがスタートした。齊藤は個人的に施設に訪問を重ね、信頼関係を築き、施設に密着するという貴重な機会を得た。監督も撮影期間に入る前から何度も定期的に施設を訪問し、子どもたちと交流を重ねていきながら、彼らの思いや葛藤、そして成長を大切に記録した。

解禁となった本ビジュアルは、映画のなかでの子どもたちの日常をイラスト化したもの。友達と遊ぶシャボン玉や趣味のカメラ。みんなでの山登り、部活の野球、初めて結ぶネクタイ。オーストラリア出身で東京を拠点に活動するイラストレーターのエイドリアン・ホーガンが、温もりを感じるタッチとともに、鮮やかな色彩で子どもたちの持つ繊細さと力強さを描いた。

予告編で映し出されるのは、児童養護施設で暮らす子どもたちの姿だ。「一緒に暮らしている他人」、「ここは家とは言わないもん」の言葉に反して、血のつながりのないほかの子どもや職員と日々を過ごす、まるで家族のような日常が映し出されていく。離れて暮らす両親への想い。生活を身近で支える職員との関係性。学校の友だちとの距離感や、施設を出たあとの暮らし。私たちが知らなかった“ふつう”の日常のなかで、子どもたちの葛藤や、成長していく姿、そして未来へと一歩踏み出していく姿が描かれいる。漫画家の松本大洋は「子どもたちの言葉ひとつひとつが、心に響きました」、テレビプロデューサーの上田遼平は「会ったこともないのに、大切な人が増えてしまった」と、それぞれ作品にコメントも寄せた。

また、主題歌はハンバートハンバート「トンネル」に決定。本作に合わせてアレンジを加えた楽曲は2024年の冬にリリースが予定されている。メンバーの佐野遊穂は「見終わった時には、説明できない気持ちで胸がいっぱいになる。なんだか分からないけど涙があふれてくる。説明できないところが、この映画の誠実さなのだと思いました」と本作の魅力を語った。また、同じくメンバーの佐藤良成は「子どもたちを追うカメラの自然で淡々とした姿勢に感銘を受け快諾しました。どんな曲をと考えていたときに、あの曲がぴったりじゃない?とうちのスタッフから提案されたのが「トンネル」です。映像を観る前に作った曲なのに歌詞やメロディが彼らの姿と重なり、これしかないと思いました」と本作と楽曲に対して語った。

児童養護施設への理解が進み、そこで育った子どもたちが少しでも暮らしやすい社会になるように願って製作された本作。作品公式サイトでは支援募集ページも設立されている。この機会にぜひ情報を確認してほしい。

<スタッフコメント>

●竹林亮(監督)

「この映画は、ある子どもたちのごく普通の日常を記録した物語です。彼らは、様々な理由で自身の親から離れて児童養護施設と呼ばれる場所で日常を送っています。僕たちは、この映画を、出演してくれた皆のこれからの人生のお守りになるようにと願いながら作りました。彼らがもし、将来生きることに苦労するようなことがあった時に、またこの作品を観て、生きる力を呼び覚ますような存在になってほしい。そう願いながら、共に過ごした時間を記録し、編集をして一本の映画にしました。この映画を観てくださる方々には、これまで知らなかったすぐそこにある日常の中の『普通』の感覚の差分の中に、全ての人々にとって大切なものが隠れているのを目撃していただきたいです。同じ地域に暮らしているが、知っているようで、知らなかった葛藤を映画の主人公である子どもたちや職員の方々と共に感じ取り、感情を共有することで、より深く関心を持つための入り口として果たせる役割があるのではと考えています」

●齊藤工(企画、プロデュース)

「試写が始まり、多くの反響を頂き、偶然から始まった本作が形になる事は必然になりつつあると実感しています。同時に皆様に制作の動機を聞かれる事も多く、この場を借りて改めて簡潔にお伝えさせて頂くと、約4年前に1日限りのイベントのスタッフとして訪れたとある児童養護施設の子が、帰り際に何とも言えない表情で私達大人を見ていました。『貴方もまた、もう二度と来ない大人なんだね』とでも言わんばかりのその目が忘れられず、時折、個人的に施設にお邪魔していました。“質より量”と言う表現は相応しく無いですが、『大きな家』を観てもらえたらわかると思いますが、彼ら彼女らと接するには、“会う回数”がモノを言う気がしました。元々は知らないおじさんである私に、徐々に色々な話をしてくれる子どもたちのこれまでの物語や、施設での日々を、多くの人に知ってもらいたいと願った矢先に竹林監督の『14歳の栞』という、劇場のみでの上映で被写体のプライバシーを守るという誠実な映画に出逢い、本作の企画が始まりました。ハンバートハンバートさんが『トンネル』という素晴らしい楽曲で、子どもたちや職員方、そして我々製作陣までも包み込み、光の方へ導いて下さり『大きな家』は完成致しました。本作は"被写体ファースト"で非商業的な特殊な上映を目指しているのもあり、作品に共鳴して下さった方々のサポートを必要としています。どうぞお力をお貸し下さい」

●佐野遊穂(主題歌アーティスト/ハンバートハンバート)

「大きな家に暮らす子どもたちや職員の皆さんの表情が、言葉が、余計な意味づけされずにそのまま手渡される。見終わった時には、説明できない気持ちで胸がいっぱいになる。なんだか分からないけど涙があふれてくる。説明できないところが、この映画の誠実さなのだと思いました。登場する人たちのこんな空気を捉えられるまでには、映画チームのどんなにか丁寧なコミュニケーションがあったのだろうと思います」

●佐藤良成(主題歌アーティスト/ハンバートハンバート)

「依頼をいただき映像を観せてもらい、子どもたちを追うカメラの自然で淡々とした姿勢に感銘を受け快諾しました。どんな曲をと考えていたときに、あの曲がぴったりじゃない?とうちのスタッフから提案されたのが『トンネル』です。映像を観る前に作った曲なのに歌詞やメロディが彼らの姿と重なり、これしかないと思いました。そんなわけで曲が決まり、竹林監督からの要望をアレンジに取り入れ、映画の最後の1ピースとなるべく完成しました」

文/鈴木レイヤ

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