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着の身着のままでワーホリへ。学んだのは事前準備と努力の必要性

  • 2024.8.22

学びの先には、過去と現在の努力の成果である、未来が待っていると考える。

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今までの学生生活や日本での社会人生活を経る中で、理解していたはずだった。何の計画性もなく、準備もそこそこのまま、慌ただしく、今、海外に来て住んでいる。

ワーキングホリデー制度を利用しているのだ。何年も前から「ワーホリに行きたいなあ」とぼんやり理想を持っていた。家も仕事もお金も人脈も、全て自分の力で一から手に入れなければならない。

若かった頃にはハードルが高く感じた。昨年にかがみすとを卒業したように、ワーキングホリデーにも年齢制限が存在する。30歳以下の若者しか利用できないVISA。刻一刻と、31歳に近付いた。このままだと後悔すると思い、ある日上司に胸の内を明かした。「やりたいことがあるんなら、やったら良い。でもやるからには何か得てから帰って来なさい」。

引き留めではなく、背中をそっと押してくれた。新卒から1つの会社で勤めて、精神的に辛い時期が多かった。半面、支えてくれる上司も数人いた。1人ではなくて味方がいる、と感じることができて、なんとか続けることができた。仕事内容も様々なことを経験したが、やりがいを感じながら業務に向き合えた。まさか退職する日が来るなんて。私自身、最後まで信じられなかった。

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退職後3週間で荷物をまとめて、家を出発した。まさに、「着の身着のまま」である。本当は、ワーキングホリデー前に、フィリピンなどに短期留学して英語力を高める「二カ国留学」がしたかった。せめて、費用を抑えた上で、オンライン英会話のレッスンは受けたかった。捻出する時間の余白はあったかもしれないが、当時の私は荷物のパッキングに大忙しだった。

飛行機に乗る前日に海外保険に加入した。ワーキングホリデーの国に到着後にすべき手続きも、来て1ヶ月でようやくこなせている。全てがギリギリで、行き当たりばったり。マイペースで一つのことにしか集中できない性格であることを、自分自身が1番知っているはずなのに。

仕事と同じで、やるべきことが山積みだと、モチベーションが下がって何もしたくなくなる。一日一つずつ、確実に何かやり遂げることしかできない。「ホリデー」とあるように、日本で仕事中心の生活を送っていた頃と比べれば、開放感と新鮮さがある。まるで、大学時代に戻って自由を再度手に入れた感覚だ。異なる文化や人と出会えて、刺激がある。

一方で、「ワーキング」、お金を稼がなければ収入がない。日本で今まで稼いできたお金にも限りがある。親のスネをかじるのも、30歳を過ぎてまでしたくない。

英語力も資格もないため、どれだけ履歴書で今までの経験をアピールし、面接で人柄を伝えられるか、にかかってくる。家探しは、目標である、到着後2週間以内に終えたので、「住所不定無職」はではなくなったが、未だニートから卒業できていない。

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これまでの経験から、事前準備と日々の努力の積み重ねの大切さを学んだ。実際に海外に住んでみて、英語が上手に話せなくても、相手が意図を汲み取って次の行動をしてくれる。日本より遥かに進んでいる、カードやタッチ決済のおかげで、店員との会話がなくても買い物ができる。

住むには、対して困らない。日本食レストランなどだと、日本語環境で収入も得ることが可能だが、それでいいのか。英語環境に浸るには。まずはフラットメイトとの英会話を諦めないこと。

3週間が経過すると、流暢な英語も大部分は聞き取れるようになった。聞き取れないのは、英単語を知らないからだ。日本と逆で、アウトプットできる環境は身近にあるが、インプットが足りていない。他にも、ニュースを聞く、語学学校に通うなど、できる努力はいくつもある。

課題は山積み。常にお金と相談しながらではあるが、この数ヶ月で学んだことをバネに、残りのワーキングホリデーの期間を充実させたい。

■hapikoのプロフィール
happy lifeを送りたい、hapikoです。私のエッセイを読んで下さった方の、背中をそっと押す、エッセイを届けたいです。

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