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チャートを席巻中のチャペル・ローン、「自分らしさを貫いたからうまくいった」

  • 2024.8.21
Chappell Roan performs during 2024 Lollapalooza Festival at Grant Park on August 01, 2024 in Chicago, Illinois.

アメリカの音楽フェスティバル、ロラパルーザに出演し、史上最高規模の観客を集めたと報じられるなど、今もっとも注目を集めるシンガーソングライターの一人となったチャペル・ローン。2023年のデビュー・アルバム『The Rise and Fall of a Midwest Princess』と最新シングル「Good Luck, Babe!」がチャートを賑わせているが、彼女自身は成績や記録を重視していないようだ。

インタビュー・マガジン』で受けたボーエン・ヤンとの対談で、チャペルは「いちばん大きな変化は注目されるようになったことだけれど、自分じゃないみたいに感じる。そしてツアー。これには夢中です」と語る。「チャートやラジオで取り上げられることなんて、気にしたこともなかったけれど、業界の人たちが前よりも真剣に注目してくれているのは本当にスゴイ。『ずっとやってきたことだけどね、ビッチ』って感じだけど」

アルバム『The Rise and Fall of a Midwest Princess 』は今、ビルボード200で3位につけており、最新シングル「Good Luck, Babe!」は全米シングル・チャートで最高6位を記録。さらに、「Hot to Go!」「Pink Pony Club」「Red Wine Supernova」「Casual」「Femininomenon」「My Kink Is Karma」も、ここ数週間でビルボードホット100にランクインしている。しかし彼女は、「アルバムやシングルがチャート入りしたからといって、それ以上の意味はない」とあっさり言う。「むしろ『本当に大切なことが分からないんだね』って感じ。チャートなんて儚いもの。誰もがチャートから去っていく。卒業式でスピーチをするみたいなものだと思ってる」

Chappell Roan performs on Day 3 of Outside Lands Festival 2024 at Golden Gate Park on August 11, 2024 in San Francisco, California.

チャペル・ローンは、16歳のときにYouTubeに投稿した曲がきっかけとなり、17歳でメジャー・レーベルと契約、2017年にデビューEP『School Nights』をリリースしたが、この数カ月間で取り巻く環境は急に変化した。「数年前がいちばん興奮していたと思う。当時は、『バワリー・ボールルームを完売させたなんてすごすぎる』って感じでした。もっと大きなコンサートをするようになって、オリヴィア・ロドリゴのオープニング・アクトも務めて、本当に最高だけど、今の状況はすべておまけみたいに感じる」という。彼女にとっては、今も自分らしくあることが大きな意味を持つようだ。新星として模索する間も、周囲からサポートを受け、「ずっと自分らしくいられた」と話す。「自分の持っているペルソナ、ドラァグバージョンが今も健在なのが本当にうれしい」

「私のキャリアがうまくいったのは、自分のやり方を貫いたから。モラルや時間を妥協しなかった。プレッシャーに負けなかった。『ビッチ!しっくりこなかったら、ブランド契約なんてしない。どんなに金を積まれても関係ない』って感じ。だから夜ぐっすり眠れる」

Text: Tae Terai

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