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夏ドラマで最も株を上げた女優は? 最高の演技で魅せる宝石(1)評価急上昇…視聴者を味方に付けた女性俳優は?

  • 2024.8.21
松本若菜【本人の公式Instagramより】

灼熱の暑さに呼応するかの如く、2024年の夏ドラマもアツイ! 今回は、現在放送中の夏ドラマに出演する女優をピックアップ。涙なしには見られない演技や、背筋が凍るほどの狂気な怪演、さらにスカッと豪快な役柄を演じるなど、最も役者として株を上げた注目の女優5人を選出し、その魅力を解説する。第1回。(文・あまのさき)
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●『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)松本若菜

ひうらさとるによる同名コミックの実写ドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)。主人公の西園寺一妃は大ヒットアプリを手掛けるなど仕事を楽しみながら、周囲とも円滑なコミュニケーションを取る。そんな“西園寺さん”は家事が大嫌いで、購入したマイホームをリフォームし、家事をしない暮らしを実現させている。

西園寺さんを演じているのは、GP帯連続ドラマ初主演となる松本若菜だ。個人的に彼女のデビュー作となった『仮面ライダー電王』(テレビ朝日系、2007)から応援していたので、ここにきての初主演はとてもうれしい。映画『愚行録』(2017)で演じた夏原友季恵のような、とっつきにくい美人の役柄が多かった松本だが、ドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系、2022年)から大きくイメージが変わったように思う。おそらく、あれが彼女の転換点。

『やんごとなき一族』でも見せた冴え渡るコメディーへのバランス感覚を本作でもいかんなく発揮。西園寺さんは、美人ゆえに黙っていたら近寄りがたい空気が出そうなところを、持ち前のコミュニケーション能力のおかげで親しみやすい。これまでの人生で培ってきた知恵だろうか。

松本は西園寺さんとして、誰にも媚びず、凛とした姿勢でそこにいる。そして、豊かな表情と大きな身振り手振りでもって、役に命を吹き込んでいく。同僚・楠見(松村北斗)の娘・ルカと遊ぶときの全力投球や、自身の趣味であるシルバニアに没頭する様はもはや愛おしさすら感じる。

さらに、中盤にかけては恋心に揺れる様子まで披露。こんなヒロイン、応援せずにはいられない…!

(文・あまのさき)

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