【建築好き必見】元現地住みがオススメする、シカゴのグルメなレストラン6選

【フリーアナウンサー渋佐和佳奈のCHICAGOライフVol.11】美食の街シカゴでオススメのレストラン＆カフェ Part.1

アメリカ・シカゴに2年間住み、2024年春に帰国したフリーアナウンサーの渋佐和佳奈さん。現地に暮らしたからこそ感じるシカゴの魅力や旬なトピックスをお届けします。
 
今回は元在住者がオススメする、シカゴの人気レストランとカフェをピックアップ。「シカゴって美味しいレストランがあるの？」と思われる方がいらっしゃるかと思いますが、実は全米屈指の美食の街なのです。アメリカ中西部で唯一ミシュランガイドブックを展開していたり、料理界のアカデミー賞とも呼ばれるJames Beard Awardsの授賞式会場もニューヨークからシカゴに移されて開催されたり。そんなグルメの街で愛される人気店を2回に渡って紹介します！

洗練された空間で料理を楽しむ

The 3 Arts Club Cafe at RH Chicago

場所は、シカゴダウンタウンから車で北に10分ほどの、ゴールドコーストに。ダウンタウンからバスやUberで行くことをオススメします。

アメリカの高級家具ブランドRestoration Hardware（RH）が手掛ける、シカゴのおしゃれレストランの代名詞ともいえるThe 3 Arts Club Cafe at RH Chicago。築100年以上の重厚感たっぷりのレンガ造りの建物をリノベーションして造られたカフェは、建物に一歩踏み入れた瞬間、美しい空間に心がときめきます。ホテルロビーかのようなゆったりとしたソファエリアで受付を済ませると、その先のカフェでまず目に止まるのが、天井につるされた大きなシャンデリア！ その下には優雅に流れる噴水、そしてそのまわりには木々が植えられ、洗練された空間にいつ訪れてもうっとりします。食事もどれも美味しく、なかでもバターが香るブリオッシュ食パンに、たっぷりのロブスターと特製のマヨネーズが相性抜群のロブスターロールは絶品！ 店内はいつも予約で満席のため、事前予約がマストです。

人気メニューのロブスターロール（$34）。

建物のカフェ以外のスペースは5階までおしゃれなインテリアギャラリーになっていて自由に回れます。訪れる際はぜひギャラリーに立ち寄って、素敵な家具も楽しんでください！

The 3 Arts Club Cafe at RH Chicago
1300 N. DEARBORN STREET
CHICAGO, IL
https://rh.com/us/en/chicago/restaurant

世界初！ ミシュランの星をゲットしたフィリピン料理店

Kasama

話題のフィリピンレストラン。朝からお昼にかけてはブランチやベーカリー、夜は予約のみのコース料理を提供しています。

フィリピン系アメリカ人のご夫婦が2020年にオープンしたKasama。2022年にはフィリピン料理店として世界で初めてミシュランの星を獲得しました！ ミシュランお墨付きレストランなだけあり、店の前には行列が絶えず、長いときは2時間待ちを覚悟しなければならないほど……。狙い目はオープンの9時前の朝一番！ 30分程度は並びますが、通常時より待ち時間が少なめです。グルメなシカゴアンが並んででも食べたいそのお料理は、フィリピン風モーニングプレートやベーカリー、スイーツの数々。なかでも私のイチオシは、Filipino Breakfast（フィリピンスタイルの朝ごはん）です。半熟の目玉焼きとガーリックライスに、お肉料理をフィリピン風ソーセージのLonganisa sausageか、タレに漬け込んで焼いた豚肉のTocinoから選ぶスタイル（両方選ぶこともできます）。

私はソーセージを選んだのですが、これがまた絶品！ ほんのり甘くてスパイスが絶妙に効いた奥深い味付け。ガーリックライスも優しい味で食欲がそそられます。

他にもぜひ食べていただきたいのがベーカリー類！ 見た目も美しくとっても美味。手前のUbe and Huckleberry Basque Cakeと右の季節のFruits Tarteは大人気メニュー。奥に映っているのはCinnamon Roll。

ウェブサイトで事前にオンラインオーダーをしておけば、並ばずに持ち帰ることができます。行ってみたいけど並ぶ時間がない……という方はぜひ！ ただし、オンラインオーダーも人気メニューにはぞくぞくとSOLD OUTマークが付いてしまうので、朝早めにオーダーして受け取りに行くのをオススメします。
 
Kasama
1001 N. Winchester Ave.
Chicago, Illinois 60622
https://www.kasamachicago.com/

ラテアートの世界チャンピオンが手掛ける

sawada coffee

流行に敏感な人たちが集まるエリアWest loopでひときわ人気を集めている日本人バリスタ澤田洋史さんがオーナーのおしゃれカフェ。

以前、このコラムでも紹介したsawada coffee。アジア人で初めてラテアートの世界チャンピオンに輝いたバリスタ 澤田洋史さんが手掛ける大人気のカフェです。2015年にアメリカ1号店となるsawada coffeeをシカゴにオープンし、現在はニューヨークにもお店を構えています。いつ訪れても大勢のお客さんで賑わっている店内は、もともと倉庫だった建物をリノベーションしたヴィンテージ感溢れるかっこいい空間！ 天井が高く開放感もあり、ついつい友人と長居してしまうこともしばしば……。とても居心地のよいカフェなのです。

シカゴ在住中、光栄なことに澤田さんと直接お会いすることができました！ とても気さくで優しく接してくださり、さらにファンになりました。

オリジナルコーヒー豆は評判が高く、シカゴのさまざまなレストランやカフェに提供しているそう！ 1つ目に紹介したThe 3Arts cafeでもこちらのコーヒー豆が使用されています。そんなsawada coffeeの人気メニューは、抹茶とエスプレッソ、ミルクに自家製バニラシロップとココアパウダーを加えたミリタリーラテ。

エスプレッソと抹茶のほどよい苦みと深みのなかに、バニラシロップの優しい甘さが絶妙にマッチ！ ミリタリーラテ（$6.45）。

店内にはオリジナルのコーヒー豆や抹茶パウダーが売られています。コーヒー好きの友人に購入したところ、とても喜んでくれました♪ おしゃれなシカゴみやげとしてもピッタリです。

sawada coffee
112 N. GREEN ST.
CHICAGO, IL • 60607
https://www.sawadacoffee.com/chi/home

シカゴ在住者の多くがオススメする

Bavette’s Steakhouse & Bar

「シカゴでおすすめのステーキレストランは？」と友人に聞くと、よく名前があがる人気店です。

実は、アメリカ屈指のステーキレストラン激戦区でもあるシカゴ。食肉の流通の中心地であり食肉加工産業が盛んだった場所として質の高いお肉が集まり、食肉に関する豊富な知識と熟練された技術が集まるシカゴは、アメリカ人のあいだで「ニューヨークより美味しいステーキが楽しめる」とも言われています。
 
そんなシカゴでオススメしたいステーキハウスはたくさんありますが、今回はダウンタウンすぐのリバーノースに位置するBavette’sをご紹介！ クラシックな雰囲気というよりは、ムーディーなジャズバーを彷彿とさせるおしゃれで居心地抜群の店内で、終始満席状態の人気店です。こちらのお店でも、先ほど紹介したsawada coffeeのコーヒー豆を使用しています！

看板メニューはDry-Aged Bone-In Ribeye（$99.99）。42日間ドライエイジングした骨付きリブアイは、一口食べただけで口いっぱいに広がる旨みと深みのある味わいに驚くはず！ 他にも、Traditional Filet Mignon（$69.99）もオススメ。柔らかくお肉の味がしっかり感じつつも、くどくない焼き加減が完璧です。

予約をとりたい日の21日前の朝9時（シカゴ時間）から受付が始まるのですが、ものすごい速さで予約が埋まっていくので計画を立てて予約開始とともに、席をとることを忘れずに！ 予約できなかった場合は、直接お店に行くとひょっとするとバー席に通してくれるかもしれないので、ダメもとでトライしてみるのもいいかもしれません。
 
Bavette’s Steakhouse & Bar
218 W Kinzie St
Chicago, IL 60654
https://bavettessteakhouse.com

シカゴでしかできないリュクスなひと時を

Dinner Cruise on the Chicago River

まさにシカゴでしか体験できない、シカゴリバーでのディナークルーズ！ 写真下に映るガラス張りのクルーズ船に乗ってキレイなダウンタウンビューを眺められ、最高の思い出になりました。

街の中心を流れるシカゴリバーを約2時間半ゆったりとクルーズしながら、シカゴを象徴する美しい建築物や食事を楽しめます。ドレスコードはカクテルドレスのため、キレイめなお気に入りの服に身を包み特別な時間を満喫してください！ 夏の間（例年5月下旬〜9月頭まで）の毎週水曜と土曜にダウンタウン近くの埠頭で花火が上がるため、その曜日は花火も船上から眺められるスペシャルバージョンに。また、乗船時間とサンセット時刻が重なると、空が次第に赤く色づく美しい夕焼けと美しいナイトビューを楽しめます。料理はデザートを含む3品のコース料理のみとなっています。

私はベーシックチケットを予約しましたが、追加料金を払うと窓際席を確約できます。

ディナークルーズは毎日開催するわけではないので、ウェブサイトの確認をお忘れなく！ 日によって値段は前後しますが、大人1人＄150〜200ほど。値段は決して安くはありませんが、シカゴの夜の素敵な思い出になること間違いありません。
 
Chicago Premier Plus Dinner Cruise on the Chicago River
455 N Cityfront Plaza Drive
Chicago, IL
https://www.cityexperiences.com/ja/chicago/city-cruises/dinner-cruise-chicago-river/

開放的な空間でシカゴを一望！

Cindy’s Rooftop

シカゴの中心地ミレニアムパーク目の前にある13階ルーフトップのバー＆レストラン。

天井がガラス張りで開放的な雰囲気のCindy’s Rooftopでは、旬なローカル食材を使ったお料理を楽しめます。このお店のエグゼクティブシェフは、かつてミシュラン一ツ星を獲得したレストランの料理長を務めていた経歴を持つ実力派。そんなシェフが手掛ける、見た目も美しく新しい発見を感じられる繊細で独創性に富んだ料理に舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。

私が伺ったときは、グリルしたチキンにキューバ料理のモジョソース（シトラス風味）と季節の野菜を添えた料理が提供されていました。

また、オールシーズンテラス席が利用できるため、四季折々に変化するシカゴの自然を楽しむことができます。秋はミレニアムパークに広がる紅葉を一望できる人気スポットです。

テラスバーのみだと予約は必要なし！ 気軽に利用できて夜遅くまでオープンしているので、ぜひ美しい景色を眺めながらの一杯をお楽しみください。

余談ですが、このレストランが入っているChicago Athlete Association Hotelもとても歴史ある建物で、2階にあるラウンジとゲームルームはひと昔前にタイムスリップしたかのようなエレガントで魅力的な空間が広がっています。ぜひ立ち寄ってみてください！
 
Cindy’s Rooftop
12 S. Michigan Avenue
Chicago, IL 60603
https://www.cindysrooftop.com/
 
さぁ、ここまで美食の街シカゴで楽しめるレストランを6つ紹介しましたが、みなさん気になるお店は見つかりましたか？ シカゴにはまだまだ紹介したい個性豊かなお店がたくさんあります。次回のコラムでは、「元在住者がおすすめするシカゴの人気レストラン Part.2」として、あの名物グルメや多くのアスリートに愛されるお店を紹介しますのでお楽しみに♪

text : WAKANA SHIBUSA