父「お前は出て行け！」母「やったぁ…」不倫相手と住むと言って母と私を追い出した父の末路とは

高圧的な態度の父は、いつも母を家政婦のように扱っています。それでも我慢していた母。しかしある日突然、その父が母と私にとんでもないことを言いだしたのです。

入籍前から俺様気質だったという父。とはいえ結婚当初は母に対しとてもやさしかったのだとか。しかし、私が生まれたころから暴言もひどくなり、命令ばかりするようになっていったと言います。

子育て中は我慢していた母も、私が20歳にもなると本音を話してくれるように。母に対して愛情のかけらも見せない父とは離婚を考えていると聞き、私も賛成していたのですが……。

わが家の家計を管理しているのは父。専業主婦だった母には自由に使えるお金がありませんでした。そのため、子どもを抱えてなかば逃げ出すように離婚してもどう暮らせばいいのかと頭を悩ませていたのです。

そんなある日、母は出先で私の幼稚園時代のママ友に出くわしたのです。

母がママ友から聞いたのは、父が若い女性と親密そうに歩いていたという目撃談。ママ友は悪いとは思いつつもスマホで撮影したようで、母に動画を送ってくれたのです。そこには、女性と腕を組む父の後ろ姿がバッチリ写っていました。

その夜、事のてん末を知った私の後押しもあり、母は父に詰問。「不倫をしていますよね」と切り出すと、父は「だから何だ？」と開き直ったのです。

さらに、「ちょうどいい。好きな人が妊娠した。ここで一緒に暮らすからお前は出て行け！」と母に言い放ちました。そして、手切れ金と私の養育費、不倫の慰謝料として札束を床にばらまいたのです。

その様子を見た私は、「最低な父親！」と怒り心頭でしたが、母はというと……。まとまったお金を得て離婚できることに喜びでいっぱいの様子。やったぁ、これで自由……！という心の声が聞こえてくるようでした。

こうして、その日のうちに荷物をまとめた私と母は、さっさと家を出ました。

離婚後、母は1週間もしないうちに住み込みで雇ってくれる会社を見つけ、そこで働くことに。私もアルバイトをしながら1人暮らしを始めました。

離婚から1年が過ぎたころ……。母と散歩をしていると、突然、聞き覚えのある声が聞こえてきました。見ると父が、とある一軒家の玄関先でスーツ姿の男性に土下座していたのです。

漏れ聞こえてくる怒声によると、その男性は、父の不倫相手の夫のよう。母の姿を見た父は厚かましくも助けを求めてきたのですが、母には助ける義理はありません。「自業自得。横暴な言動が自分に返ってきただけ」と突き放しました。

その後、父が不倫相手の夫から訴えられ、多額の慰謝料を払うことになったというのは親戚筋から聞きましたが、手を差し伸べる人はいませんでした。

一方の母は、会社で知り合った男性と再婚。私とも良い距離で接してくれる人で、今では家族として仲良くお付き合いしています。

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金銭的な問題で横暴な父親から逃げられなかった母親。しかし、その父親の不倫がきっかけで無事離婚し、自立もできました。娘のためにも長年モラハラに耐えた母が幸せになれてよかったですね。

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著者：ライターベビーカレンダー編集部／ママトピ取材班

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