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夏の冷えやむくみ解消の助けにも!今すぐ試したい舌ストレッチ

  • 2024.8.21
夏の冷えやむくみには「舌ストレッチ」 イラスト/こやまもえ
夏の冷えやむくみには「舌ストレッチ」 イラスト/こやまもえ

本来は上あごにピッタリとついているべき舌の位置が下がった状態(落ち舌)になると、ダルさや無気力、浅い眠りといった不調を招く場合も…。本来の舌の位置を保つには「舌ストレッチ」が効果的!この夏、ぜひ試したい「舌ストレッチ」を、“舌博士”桂文裕先生に教えてもらいました。

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桂文裕先生
桂文裕先生

▶教えてくれたのは

桂 文裕先生

ましきクリニック院長。熊本大学医学部卒業後、同大学病院で頭けい部がん治療に従事。2003年より現職。耳鼻咽喉科専門医として延べ数十万人の舌を診察した「舌博士」。著書に『舌こそ最強の臓器』(かんき出版)などがある。

夏のダルさに効果的な「舌ストレッチ」に注目

舌が上あごについていない「落ち舌」の状態 イラスト/こやまもえ
舌が上あごについていない「落ち舌」の状態 イラスト/こやまもえ

「加齢などで舌の筋力が低下すると、舌の位置が下がり『落ち舌』になります。舌は筋膜で全身とつながっていて、姿勢の保持や自律神経と深い関係が。そのため落ち舌になると全身のバランスも崩れ、冷えやダルさが悪化するのです。舌の力が強まれば、正しい位置に戻ります」と桂先生。

上あごにピッタリとついているのが正常な舌の位置
上あごにピッタリとついているのが正常な舌の位置

歯磨きや入浴とセットで1日一回、それを1週間続けると疲れやダルさ軽減に効果が感じられるという「舌ストレッチ」。この記事で紹介するのは、そのうち夏の冷えやむくみ取りに注目した「舌伸ばし」と「舌回し」です。

暑さで体が脱水気味になると、水分の巡りが悪化。水分が滞ることで、冷えやむくみが生じます。舌を動かして唾液が出やすくなると、水分の循環改善や、余分な水分排出が期待できるのです。では、さっそくトライ!

30秒で舌の動きを改善「舌伸ばし」

■基本の姿勢

基本の姿勢 イラスト/こやまもえ
基本の姿勢 イラスト/こやまもえ

まず体の後ろで両手を組むみ、そのまま手を下に引っ張り、胸を上に向けます。この姿勢を取ることで、首まわりの筋肉に刺激が伝わりやすくなります。

■「舌伸ばし」2ステップ

「舌伸ばし」は、舌を上に伸ばす(左)と下に伸ばす(右)を交互に繰り返すストレッチ イラスト/こやまもえ
「舌伸ばし」は、舌を上に伸ばす(左)と下に伸ばす(右)を交互に繰り返すストレッチ イラスト/こやまもえ

(1)舌を上に伸ばします。このとき舌先を鼻の頭につけるイメージで、できるだけ長く伸ばすこと。舌の根元にしっかり力を込めるのがコツ。

(2)今度はゆっくりと、下に向かって舌を伸ばします。

1、2を交互に、30秒間動かしましょう。しっかり伸ばすことを重視し、スピードはゆっくりでOK!

できたらコレも追加!

慣れてきたら舌の動きをスピードアップさせ、「30秒間に30往復」を目指してみましょう。スピードを上げるほど、効果もアップ!

頬の内側全体を気持ちよく伸ばす「舌回し」

「舌回し」は口を閉じた状態で舌を回していく イラスト/こやまもえ
「舌回し」は口を閉じた状態で舌を回していく イラスト/こやまもえ

舌先を自分から見て時計の1時の方向に伸ばし、内側から口を押します。そして、同様に3時、5時、7時、9時、11時の方向を順に押していきます。3周したら、逆回転で同様に11時、9時、7時…と伸ばしてみましょう。6か所で5秒を目安に、舌で押していきます。

できたらコレも追加!

ほおや口の周りを内側からなぞるように、舌先を回す。時計回りに素早く10周、反時計回りに10周。これを3セット行ないましょう。

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歯磨きや入浴中などタイミングを決めてセットで行い、1日1回の習慣にすれば、1週間で違いが感じられるとのこと。「舌の位置」を意識して、バテ知らずの夏を過ごしましょう!

イラスト/こやまもえ 編集協力/及川愛子 文/Sakayori

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