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おいしい桃が食べた~い!追熟って何?食べごろの見極め方は?キレイに皮をむく方法まで【桃】を大解説

  • 2024.8.21

食べごろの桃はどうやって見分ける?

甘くておいしい食べごろの桃を見定めるポイント
甘くておいしい食べごろの桃を見定めるポイント

夏に食べごろの最盛期を迎える桃(もも)。せっかく食べるなら、おいしい桃を、さらにおいしく味わいたいですよね。この記事では、桃の食べごろの見極めポイント、意外と難しく感じる皮のむき方についてご紹介します。

桃はとてもデリケートな果物。果物売り場の桃コーナーで、「触らないでください」という注意書きを見たことがある人もいるのでは。たくさん並んでいる桃の中から、甘くておいしい食べごろの桃を、見定めるポイントは以下の通りです。マナーを守って、触らずに形や色、香りからおいしい桃を見分けましょう。

●全体的に赤く色づき、色の濃い部分に白いそばかすのような斑点(果点)が出ている(糖度が上がり、熟したサインです)●うぶ毛がまんべんなく生えている●ふっくらと丸みがあり、左右対称で傷やヘコみがない●箱や袋越しに甘い香りを感じられる●(手に持てる場合)ずっしりと重みがある

▲そばかすのような白い果点(丸で囲った部分)が現れた桃は食べごろのサイン
▲そばかすのような白い果点(丸で囲った部分)が現れた桃は食べごろのサイン

果皮が赤くならない色白タイプの白桃系は色の見極め方が難しいため、フルーツ売り場の人に食べたい時期や目的(自宅用か贈答用かなど)を伝えて、おすすめの桃を選んでもらうのが確実です。

桃の追熟方法は?いただいた桃や数日後に食べたい場合

贈答用の桃をいただいた場合は、青白さが残る少しかための桃が届くかもしれません(買ってすぐではなく数日後に食べたい場合も同様)。その際も、色・香り・かたさで食べごろのサインを見逃さないようにしましょう。桃はお尻側から枝についていたヘタ側にかけて順番に熟していきます。ご自宅で追熟させる場合は、最後に熟すヘタ周りの果肉を優しく指で押してみて、やわらかく感じたら食べごろです(強く押すと、そこから黒ずんで傷みはじめるので注意してください)。

なお、傷みやすいという理由で冷蔵保存しがちですが、冷やしすぎると甘みを感じにくくなってしまうため、室内の風通しの良い日陰(真夏はクーラーの冷気が直接あたらない場所)で常温保存しながら追熟させるのがおすすめです。食べごろを迎えた桃は2~3日で熟れすぎてしまいます。できれば、食べる数時間前に冷蔵庫に入れて冷やすのがベストですが、2~3日中に食べ切るのが難しい場合は、少し空気を含ませたビニール袋に保護用のスポンジをつけたまま入れ、野菜室で傷つかないように冷蔵保存しましょう。

桃の皮をできるだけ薄くキレイにむくコツは?

桃の皮の近くには、抗酸化作用のあるポリフェノールのカテキンが含まれていますので、できるだけ皮を薄くむきたいところ。桃の皮をできるだけキレイにむく方法は2通りあります。

●氷水で冷やして切った後に皮をむく食べごろ(完熟)の桃は、この方法がおすすめ。

・ボウルに氷水を入れ、桃を30分~1時間程度冷やし、うぶ毛を優しくなでるように洗います。・桃の割れ目に沿ってタネにあたるまで包丁を1周ぐるりと回りながら切り込みを入れ、両手でねじるように2つに割ってタネを包丁でえぐり取ります(アボカドをむく感覚に近いです)・食べやすい等分(桃半分を3等分など)に、くし形に切り分けます。・最後に手で皮をはがすようにむきます(完熟した桃は手ではがしやすいです、難しい場合は包丁を使ってください)

●熱湯→冷水に浸して丸ごとの状態で皮をむく香りは甘いけれど青白い部分がわずかに残っていたり、切った後に皮をむくのが手間に感じる場合、桃を丸かぶりしたいときはこちらの方法で。

・少し深めの鍋に桃が浸かるくらいの湯を沸騰させます。・桃をお玉や湯切りザルの上にのせ、熱湯に15~20秒程度ひたします。・氷水に移して数分冷やします。・割れ目やヘタの近くから指で皮をはがすようにむきます(ツルっとむけます!)

筆者自身、どちらも試したところ、前者の「切った後に皮をむく」方法は美しく等分に切り分けることができました。後者の「熱湯→冷水」方法は皮をむいてから等分に切ろうとするとやわらかい果肉が潰れやすく、美しい仕上がりにはなりませんでしたが、丸ごと皮をむく感触はとても気持ちいいです。来客時にお出しするなら前者の「切った後に皮をむく」方法、桃1個を丸かぶりしたいときは「熱湯→冷水」方法と使い分けると良いかもしれません。

※参考文献:三輪正幸監修『からだにおいしい フルーツの便利帳』高橋書店,2015、レジア編『日本の食材図鑑』新星出版社,2018

(野村ゆき)

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