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関西に店舗が増加中、韓国で流行「グリークヨーグルト」って?

  • 2024.8.21

韓国でブームに火が付き、同国では今やカフェだけでなくコンビニなどでも販売されている「グリークヨーグルト」。そんな同商品、関西でも扱うカフェや専門店がじわじわ増えてきているようだ。

「Nun」の「スペシャルプレーン」(1190円)

■ 「グリークヨーグルト」ってなに?

作る過程が見えるオープンスタイル(Nun)

通常のヨーグルトを水切りし、濃厚でクリーミーな食感が楽しめる「グリークヨーグルト」。ギリシャ伝統の水切り製法で作られたヨーグルトでもあるため、日本では「ギリシャヨーグルト」とも呼ばれることも。2010年代半ばには手作りする人が急増、10年以上経った今、再ブレイクの兆しを見せている。

伝わりますか?水分が除かれ、もっちりとした食感に

SNSでよく見かけるのが、さまざまなフルーツやチョコレートがトッピングされ、見た目がカラフルでフォトジェニックなもの。韓国では作る工程を見せるスタイルの専門店が多く、そのプロセスなども動画で拡散されている。

そんな韓国での流行を取り入れ、2023年末に京都・四条河原町近くにオープンしたグリークヨーグルト専門店「Nun」。店長の田村さんは、ソウルで10軒以上食べ歩き研究したそうで、「開店当初はしっかり水切りして硬めの食感で出していましたが、お客様の反応を見ながら今は少し水分を残してなめらかに、ほんのり酸味が残るような味わいに仕上げている」とのこと。

グリークヨールグルトのトッピング定番「コームハニー」

そしてこの「グリークヨーグルト」のトッピングとして欠かせないのが、蜂の巣をそのまま食べる「コームハニー」。以前よりアイスクリームにトッピングされていたコームハニーは、ここ10年しばらく下火に見えたが、グリークヨーグルトの人気をきっかけに再ブレイクを果たしたように思う。

2024年7月に韓国から大阪・難波に国外初出店を果たした「LAZY YOGURT」の担当者によると、韓国の店舗でも日本人の客が多く注目度の高さが伺えたため、今回出店に至ったという。

「LAZY YOGURT」のVERT(1200円〜)。旬のフルーツにバナナ、ブルーベリーなどフルーツたっぷり

同店はヨーグルトを3日間(72時間)かけて水切り。そしてヨーグルトのフレーバーが12種類もあり、なかには韓国で流行しているヨモギやロータスなど、日本では珍しいものも。そこにフルーツやナッツ類、ハチミツやチョコなどのシロップをお好みでカスタムできる。

韓国の雰囲気をそのままに、メニューは日本語表記が小さめ(LAZY YOGURT)

■ 大阪・コリアタウンにも動きが

「TREM’S」の「グリークヨーグルト」(1200円)

この波は、韓国グルメが揃う鶴橋エリアにも。元はドーナツ専門店だったが、今年4月からグリークヨーグルトの販売をスタートした「TREM’S」。仕上げに健康を意識してアガベシロップをかけているのがポイント。店のコンセプトに合わせてパステルカラーの平皿で提供している。

グリークヨーグルトの販売が始まると、「韓国で流行っているから一度は食べてみたかった」「日本で食べられる店を待っていた!」など反応は上々。ドーナツを食べに来る客は子どもから年配の人まで幅広いが、グリークヨーグルトを注文する客層は鶴橋という土地がら、20代~40代の女性が中心だという。

鶴橋エリアでグリークヨーグルトを出し始めた店舗は、ほかにも増えてきているそう。「韓国につながりがある方が経営するお店が多いので、鶴橋は韓国の流行をキャッチするのがかなり早い。グリークヨーグルトもすぐに広まりそうな気がする」とスタッフの高田さんは話す。

乳成分が濃縮され、高タンパクで少量で満腹感が得られることなどから、ヘルシー思考の人を中心に注目されている「グリークヨーグルト」。昨今はトッピングでスイーツとして楽しめるのはもちろん、チーズの代用でサラダなどにも使用されている。関西でもまだまだ取り扱う店舗が増えていきそうだ。

取材・文・写真(一部)/宮口佑香

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