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大河「光る君へ」前回振り返り&第31回あらすじ「月の下で」

  • 2024.8.21

女優・吉高由里子が主演を務め、平安時代に長編小説『源氏物語』を生み出した女流作家・紫式部の生涯を描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK)。「月の下で」と題する第31回(8月18日放送)では、道長からの願い、そして周囲の才女たちから影響を受け、まひろが新たな物語を紡ぎ始める。

『光る君へ』第31回より、筆を執るまひろ(吉高由里子)(C)NHK

■ 前回のあらすじ

主人公・まひろ(吉高由里子)の夫、藤原宣孝(佐々木蔵之介)の逝去から3年が経った寛弘元年(1004年)の夏、干ばつが都を襲う。その影響は深刻で、一条天皇(塩野瑛久)がみずから雨乞いをおこなうも成果はなく、頼みの綱であった陰陽師・安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)はすでに隠居していた。しかし、左大臣の藤原道長(柄本佑)は、現在の陰陽寮に力のある者はなく、晴明の雨乞い以外に手立てはないと考える。

そこで道長は、晴明の屋敷を訪ねて頭を下げるが、晴明からは雨乞いの祈祷は身体が持たないと断られる。それでも頼み続ける道長に、「何をくださいますか。私だけがこの身を捧げるのではなく、左大臣様も、何かを差し出してくださらねば嫌でございます」と言う晴明。

道長の「私の寿命、10年やろう」という覚悟と引き換えに雨乞いを引き受けた晴明は、夜を徹して祈り続ける。命懸けの祈祷の末、翌朝になると都に恵の雨が降り注ぎ民は歓喜するが、晴明は精根尽き果てた姿で倒れてしまう。

道長の寿命10年と引き換えに、命がけの雨乞いを決行した安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)(C)NHK

その頃、貴族の間では、清少納言ことききょう(ファーストサマーウイカ)が藤原伊周(三浦翔平)に託した『枕草子』の写本が流行。また、藤原公任(町田啓太)の屋敷である四条宮では、妻・敏子(柳生みゆ)が主催する和歌を学ぶ会が開かれており、まひろが女房たちに指導していた。

ある日、のちに和泉式部と呼ばれる歌人・あかね(泉里香)が『枕草子』の写本を持って現れるが、あかねを含む女房たちはまひろが書いて読み聞かせる物語『カササギ語り』の方がおもしろいと言い、まひろは喜びを感じる。

一方、一条天皇は、伊周から受け取った『枕草子』を幾度も読み返し、寵愛していた亡き皇后・藤原定子(高畑充希)への気持ちが再燃。定子の死から4年が経ってもなお、一条天皇は道長の娘である中宮・彰子(見上愛)には見向きもせず、定子の兄・伊周に言われるがまま『枕草子』に描かれた定子の思い出に浸るばかりだった。

泉里香演じるあかね(のちの和泉式部)(C)NHK

道長の北の方で彰子の母である源倫子(黒木華)は、このままではあまりに彰子が惨めだと嘆く。悩んだ末、道長に頼み込んで一条天皇と対面する機会を得た倫子は、帝の方から中宮に歩み寄って欲しいと直訴するという大胆な行動に出る。道長は倫子を叱るが、結果がどうであれ待っているだけよりもよいと答える倫子の気持ちを理解できず、2人はすれ違ってしまう。

自分が闇のなかにいると感じた道長は、ふたたび陰陽師・安部晴明のもとを訪れる。晴明は「いずれ必ず光がさす」と答え、「今、あなた様のお心に浮かんでいる人に会いにお行きなさいませ。それこそが、あなた様を照らす光」と告げられる。

その後、道長は友人の貴族たちにも相談し、藤原行成(渡辺大知)からは、書物が好きな帝のために『枕草子』を超えるおもしろい読み物を用意してみてはと提案される。すると、藤原公任は、「自分の妻が開いている和歌を学ぶ会に物語を書く者がおり、妻も先が楽しみだと心奪われている」と話す。そして道長は、それが前の越前守・藤原為時(岸谷五朗)の娘、つまりまひろであることを知る。

まひろ(吉高由里子)に会いに来た道長(柄本佑)(C)NHK

この頃、まひろは、物語の執筆に没頭する一方で、娘の賢子には学問を身につけて自分の生き方を自分で選び取れる娘になってほしいと願い、賢子を厳しくしつけていた。しかし、ほとんど構ってくれない母に反発を感じた賢子は、まひろが目を離したすきに原稿に火をつけて、すべて燃やしてしまう。

まひろに気を使った為時は、賢子を家から連れ出して執筆に打ち込めるようにするが、打ちのめされたまひろの筆はすっかり止まってしまう。そこへ、身分を隠すために変装した道長が、従者の百舌彦(本多力)だけを連れて突然屋敷に現れたのだった・・・。

■第31回「月の下で」あらすじ

ある日突然訪ねてきた道長(柄本佑)に、まひろ(吉高由里子)は驚きながらも屋敷に招き入れて話をする。道長は、一条天皇に入内するも相手にされず寂しく暮らす娘の彰子(見上愛)を慰めるために物語を書いてほしい、とまひろに頼み込む。しかし、道長の真の目的は別にあった。

『光る君へ』第31回より、一条天皇の中宮である娘の彰子(見上愛)と話す道長(柄本佑)(C)NHK

一方、宮中では年下の藤原斉信(金田哲)に出世で先をこされた藤原公任(町田啓太)が参内しなくなってしまった。事態を案じた斉信が公任の屋敷を訪ねてみると、そこで思いがけない人物と遭遇して・・・。

本作は、世界最古の女性による小説『源氏物語』の作者である紫式部が、秘めた情熱と想像力、そして生涯心を寄せる相手となる藤原道長への想いを原動力に、変わりゆく世を懸命に生きていく愛の物語。放送は、NHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。

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