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世界からお届け!SDGs通信 バルセロナ編。個人宅のプールを個人に貸し出すサービス

  • 2024.8.21
世界からお届け!SDGs通信バルセロナ編。個人宅の庭のプールを個人に貸し出すサービス。

時間ごとに家のプールを貸し出し。副収入を得つつ、水不足解消にも一役買う!

〈Cocopool〉は、個人宅の庭にあるプールを個人に貸し出すスペイン発のプラットフォームだ。ウェブサイト経由でユーザー同士がやり取りできるAirBnbのプール版のようなものである。

CEOのジェラルド・チャラバルデは、プール付きの一軒家からアパートに引っ越した経験があり、その際に「あの(前の家の)プールが借りられればいいのに」と思ったことが、2022年にスタートアップ企業を起業するきっかけとなった。

1時間ごとに個人間で貸すことで、プールの所有者は副収入を得ることができる。スペインでは都市部でも郊外の家などで個人宅にプールがあるのは、めずらしいことではない。経済的に余裕がある人が所有しているイメージがあるが、維持にはお金がかかるので、副収入は助かるのだ。

1時間で料金は20ユーロから200ユーロまでと料金には幅があるが、プールを貸し出すユーザーは、1シーズンで平均4000ユーロの副収入を得ているというから驚きだ。

コロナ渦以降、人が多い公共プールを避ける人も多い。ここで需要と供給がマッチした。また、誕生日パーティーやベイビーシャワーなど、家族や友人と開催するお祝いなどで集まる際に半年前から予約をして利用する人もいるという。広い庭つきのプールも多く、バーベキューをすることも可能で、楽しみ方はさまざま。今年はさらにSNS等で知名度も上がり、前年比4倍の売り上げとなっている。

今年、深刻な水不足で非常事態宣言も出ていたバルセロナ。意外なところで水を大事にできるシェアサービスが今後もさらに注目されるだろう。

左)CPO&CMOのエドガー 右)CEOのジェラルド
左から、CPO&CMOのエドガー、CEOのジェラルド。SNSで知り合った二人。
貸し出されるプール
貸し出されるプールは業者が間に入り、衛生管理も徹底されている。
広い庭があり、50人以上が使用できるプール
広い庭があり、50人以上が使用できるプールもある。

Information

COCOPOOL

2022年設立。現在はバルセロナ、マドリッド、バレンシア、セビリアなどでサービスを展開しているが、日々エリア拡大中。

HP:https://cocopool.es/

profile

中森有紀

なかもり・ゆき/会社員&ライター。バルセロナ在住23年。ラジオと音楽と映画と料理と選挙ポスターが好き。

Blog:https://note.com/nakamoriyuki
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Instagram:@ukiukibcn

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