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【MLB】大谷翔平やオズナとのMVP争いに与える影響は? “勝利貢献の鬼”マルテが無念のIL入り

  • 2024.8.21
ダイヤモンドバックスのケテル・マルテ(C)ロイター/USA Today Sports
SPREAD : ダイヤモンドバックスのケテル・マルテ(C)ロイター/USA Today Sports

史上初のDHでのMVPや日本人初の「40-40」など、今季は投手としてのリハビリ期間ながら様々な記録に王手をかけはじめているドジャース・大谷翔平投手。18日(日本時間19日)のカージナルス戦でも2試合連続となる39号ホームランを放ち、これでシーズンの本塁打数は50本ペース。前人未到の「50-50」も視野に入ってきた。
しかしながら、8月に入ってこれまでの月とはうってかわって絶不調モードに突入している感じのある大谷。直近30試合のデータをみてみると、本塁打こそ11本と順調なものの打率.223、OPS.579とあからさまに成績を落としている。
そこで気になるのが、タイトルの行方だ。打率、本塁打、打点とそれぞれ上位にランクインしている大谷だが、三冠王&MVPを阻止するかもしれないダークホースとして、各ランキングに“ひっそり”と顔を出しているある打者がいる。それが、Dバックスに所属するケテル・マルテ内野手だ。

■WAR指標リーグトップも、まさかのIL入り

ここまで、116試合に出場し打率.298、本塁打30、打点81、OPS.930とナ・リーグの打撃部門すべてにおいて上位にランクインするほど順調なシーズンを送っているマルテ。本塁打はトップの大谷と9本差の3位と、かなり引き離されているが打率はブレーブスのマルセル・オズナ外野手の.309と肉薄での3位、打点もオズナの93と12差の5位と、まだまだタイトル獲得の可能性を十分に残している。オズナ、大谷の両選手の影に埋もれ気味ではあるが、MVP級の活躍といっても過言ではないだろう。
遊撃手、二塁手の他、外野手も務めることができるユーティリティプレイヤーとしての評価に加え、スイッチヒッターで3割前後の安定したアベレージを誇るマルテ。その打棒がありながらも故障が多く欠場も目立ったが、2023年はチームのリーグ優勝に貢献。ワールドシリーズでは、惜しくもテキサス・レンジャーズに敗れたもののポストシーズン20試合連続安打というメジャー記録を打ち立てるなど、短期決戦にめっぽう強い勝負師ぶりをみせてくれた。
そんなマルテだが、10日(同11日)のフィリーズ戦での接触プレイで左足首を負傷。この時点での負傷者リスト(IL)入りは避けたものの、18日(同19日)のレイズ戦で代打出場した際に再び足首を痛めて負傷交代となってしまい、19日(同20日)に左足首の捻挫で10日間のIL入が球団から発表された。ここまで中核として活躍してきたマルテの負傷は、間違いなくDバックスのプレーオフ争いにも大きく影響してくるだろう。
さらに、もしも長期離脱となればタイトル争いにも多大な影響を与えるはず。オズナ、大谷と並びMVP候補となっているマルテの最も特筆すべき数字はチームの勝利貢献の指標であるWins Above Replacement(WAR)だ。
米サイト「Baseball Reference」が発表するrWARにおいて、マルテは大谷の「6.1」、オズナの「4.1」を上回る「6.2」でナ・リーグのトップに立っている。昨年、怪我によって途中離脱した大谷がMVPに輝いた過去を考えれば、今後他のMVP候補者が成績を落とせば、まだマルテにもMVPの目があるかもしれない。大谷が調子を落とし気味である現状を考えれば、タイトル獲得は他の打者の成績との兼ね合いも大きく関係してきそうだ。前人未到の指名打者でのMVP獲得の行方を左右する、マルテの今後に注目したい。

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