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生涯の愛を誓った女性が別の男と結婚。清少納言の兄・清原致信の初恋/超訳百人一首 うた恋い。3⑫

  • 2024.8.20

『新版 超訳百人一首 うた恋い。3』(杉田圭:漫画、渡部泰明:監修/KADOKAWA)第12回【全16回】在原業平、紫式部、藤原定家――。古の人々により紡がれた31文字の和歌。そこには、遥か昔の世界で起きたドラマチックな恋愛劇を表したものも少なくありません。紫式部を主人公に描く大河ドラマ「光る君へ」でも数々の和歌が物語に彩りを添えています。その美しい言葉の中に込められた先人たちの喜びや悲しみとは? 百人一首の和歌から歌人たちの恋と人生をひもとく名作『超訳百人一首 うた恋い。』(1~4巻)を、好評につき再掲載でお届けします。雅な世界観で繰り広げられる先代たちの恋模様をご堪能ください。

和歌物語 一

42 ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ 末の松山 波こさじとは

〈清原元輔〉

清原元輔(きよはらのもとすけ) 三十六歌仙の一人。二番目の勅撰和歌集『後撰和歌集』を編纂した梨壺の五人の一人。36番の作者清原深養父の孫。62番の作者清少納言の父。

清原諾子(きよはらのなぎこ) 元輔の娘。後の清少納言。

清原致信(きよはらのむねのぶ) 元輔の息子。

末の松山(すえのまつやま) 致信の恋人。

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