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【京都】期待の若手料理人が日本料理店を開店 二条城近く「りょうりや 〇(えん)」

  • 2024.8.20

世界遺産 二条城からも徒歩圏内、今後注目を集めるであろう日本料理の新店「りょうりや 〇」。若手料理人の思いがこもったお料理を少しご紹介します。

二条城近く日本料理の新店がオープン

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世界遺産 二条城からも徒歩圏内、三条猪熊南にお店を構える日本料理店「りょうりや 〇」。「〇」と書いて「えん」と呼びます。店名をあしらった大きな暖簾が目印、2024年6月にオープンした注目の新店です。

予約制、ライブ感を楽しめるカウンター席のみとなっております。

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店主の渡辺さんは、「弧玖(こきゅう)」、「東山 吉寿」と日本料理の名店で修行され、探究心があり真面目な料理人、これからの活躍に期待したい若手料理人の一人です。

食材や調味料にも並々ならぬこだわりがあり、生産者と膝を突き合わせ、食材や調味料ひとつひとつに向き合い、月ごとにストーリーを込めたお料理を提供されます。
今回は、7月のお料理をいくつかご紹介します。

ストーリーが込められたお料理の数々

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まずは、日本料理の花形でもある椀物です。凛とした美しい佇まいでシュっと背筋がのびるよう。

お料理を彩る食器にもこだわっておられますので、気に掛けてみてくださいね。

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夏野菜、京加茂なすのお椀です。お出汁のふくよかな香りにまず魅了されます。

加茂なすはよくありますが、「京加茂なす」と名乗れる農家は京都に16軒しかなく、「〇」では玉田農園さんの京加茂なすを使用しています。

モロッコインゲン、針しょうが、香りづけの青柚子も添えれています。

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お魚などをいれたくなりますが、京加茂なすの美味しさを前面にだした仕上げにされたそうです。
お出汁の旨味を含んだ京加茂なすは、魚や肉にも負けない強い美味しさです。

お出汁に使う水は、梨木神社の染井の井戸で汲んだお水を使うこだわり。

大胆かつ繊細に、このお椀から確かな技術と若い感性を感じました。

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続いて、なんとも涼し気な氷の器に入るのは素麺と胡瓜、お出汁はトマトウォーターです。

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細くコシのある小豆島の素麺で、のどごしの良さが際立ちます。

トマトの良さのみを抽出したトマトウォーターは、旨味が詰まっており、ほのかな酸味がすっきりとさせてくれます。

趣向を凝らした素麺

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立体感があり、季節感のある華やかな八寸。こちらは、「弧玖(こきゅう)」での経験から。
季節ごとに内容は変わりますが、七月の八寸のテーマは「七夕と祇園祭の八寸」。

一品ずつ丁寧に気持ちを込めて作られているのが、伝わってきます。こちらは2名分になります。

クエ天ぷら 薬味醤油添え / 鮎塩焼き 紫蘇胡椒をのせて / 石垣島パイナップルの白和え / 玉田農園万願寺唐辛子 車海老射込みのフライ / 玉田農園オクラの酢漬け / 祇園祭の粽 鯛のお寿司 / 剣先イカの昆布〆 / 七夕の笹と短冊

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七夕は中国の乞巧奠(きっこうでん)から来たもので、乞巧奠の五色の糸をイメージした色も八寸に組み込まれています。

赤 車海老 / 黄色 パイナップル / 青(緑)オクラ / 白 剣先イカ / 黒 紫蘇胡椒

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印象的なのは、まるで生きているような鮎塩焼き。柚子ではなく、自家製の紫蘇胡椒をのせています。

じっくりと思いをはせながら、いただきました。

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お好みのお猪口で、美酒も一緒に頼んでくださいね。

ランチ、ディナー共に、おまかせコースのみの一斉スタートです。

ランチ 16,000円 (12:00~)
ディナー 22,000円 (17:00~ / 18:30~)
※共に税・サ込

一品ずつに、思いと意味が込められた丁寧なお料理でした。
新星というと少し大袈裟かもしれませんが、今後の活躍を期待したくなる料理人です。

予約困難店になる前に、ぜひ機会を見つけて伺ってください。

店舗情報

店名:りょうりや〇(えん)
住所:京都市中京区三条猪熊町635-1
電話番号:075-366-0608
営業時間:
朝 8:30~10:00(9:00最終入店、10:00退店)
昼 12:00~14:30(12:00 一斉スタート)
夜 18:30~21:30(18:30 一斉スタート)
※朝食の営業は金・土・日・祝のみ
定休日:水曜日

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