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アーティストの田名網敬一が死去。享年88歳

  • 2024.8.20

アーティストの田名網敬一が8月9日、くも膜下出血で亡くなった。享年88歳だった。

NANZUKAの公式ウェブサイトが知らせた訃報によると、田名網は2024年6月後半に骨髄異形成症候群を患っていることが判明。復帰を目指し療養を続けていたが、容態が急変し7月末に突如くも膜下出血を発症、帰らぬ人となった。

国立新美術館で、8月7日から開催中の回顧展『田名網敬一 記憶の冒険』を自身の集大成とし、誰よりも心待ちにしていたという。

田名網は、1958年に武蔵野美術大学デザイン科に入学、卒業後は博報堂に入社し、デザイナーとしてキャリアをスタート。1975年には日本版『PLAYBOY』の初代アートディレクターに就任。以来国内外から注目を集め、現在に至るまでさまざまなファッションブランドやアーティストとのコラボレーションなどを行い、旺盛な創作活動を続けてきた。

NANZUKAの代表取締役である南塚真史は、「田名網敬一は、NANZUKAの血であり骨であり肉でした。田名網は生前に、自身の最近のアニメーションやペインティング作品を称して、『(自分が)死後に住む世界』だと説明をしていました。きっと、田名網の魂は、この自ら築き上げた極楽浄土で、妻や友人、そして魑魅魍魎たちと楽しく、永遠に生き続けることと思います。そして、この先田名網が心血を注いだ作品の数々が美術の歴史と皆様の心の中に生き続けることを、私も切に願っています」と声明を発表している。

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