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さすが「すき家」系列! 食品スーパー【ジョイフーズ】赤字拡大でも、この逸品は買う価値あり!

  • 2024.8.19
さすが「すき家」系列! 食品スーパー【ジョイフーズ】赤字拡大でも、この逸品は買う価値あり!の画像1
ジョイフーズの看板(写真:サイゾーウーマン)

牛丼御三家の一角である「すき家」と同じゼンショー系列のスーパーマーケットチェーン「ジョイフーズ」。全体的には好調なスーパーマーケット業界の中で、苦境に立たされている同チェーンの現状を知るべく、グルメライターが店舗を訪れ、惣菜やプライベートブランド商品(以下、PB)を実食してきました。

目次

・【ジョイフーズ】売上高2.7%減、赤字拡大
・【ジョイフーズ】行ってみた! 「ヤオコー」よりも肉が高め?
・PB商品と総菜を実食!
・「ロースかつ重」「炭火焼鳥セット」
・PB商品「キムチ」「みんなの乳酸菌飲料」「クッキーシュー」
・逸品もあるのにアピールしないのはもったいない!

【ジョイフーズ】売上高2.7%減、赤字拡大

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「ジョイフーズ」の店舗外観(写真:サイゾーウーマン)

牛丼チェーン大手の「すき家」などで知られるゼンショーホールディングスの傘下である株式会社ジョイマートが運営するスーパーマーケットチェーン「ジョイフーズ」。埼玉県や千葉県を中心として関東地方5県に26店舗(公式サイトによる)を出店している同チェーンですが、現在その業績が思わしくないようです。

9日にゼンショーホールディングスが公表した2025年3月期第1四半期の決算短信によると、今年の4月から6月までの営業利益は172億4700万円と、前年比80.1%増と全体的には好調のなかで、「ジョイフーズ」をはじめとしたスーパーマーケットチェーンや、青果販売等を行っている会社などが含まれた「小売り」のセグメントでは、売上高が前年比で2.7%減の190億2900万円となっており、営業損失を4億5000万円計上。前年度の営業損失が3億8500万円であることから、より赤字が増えているという現状が明らかとなっています。

一般社団法人である全国スーパーマーケット協会の公表している「食品スーパーマーケット月別動向」という資料によれば、2024年6月時点で、スーパーマーケットの既存店に受ける前年同月比は16カ月連続でプラスになっており、業界全体では好調が続く中、苦境に陥っている「ジョイフーズ」。

【ジョイフーズ】行ってみた! 「ヤオコー」よりも肉が高め?

埼玉県に住んでいる筆者ですが、残念ながら近くに店舗がないため、今回が「ジョイフーズ」へは初訪問。さっそく訪れた店舗を見渡しながら、値段をチェックしていきます。

生鮮食品のコーナーでは、野菜や魚などは筆者が通っている「ヤオコー」などのスーパーとさして変わらない印象でしたが、肉類では、外国産の豚肉がグラム100円を切る特売が多くある筆者の通っているスーパーに比べると最安値が119円と少し高め。

特に、生姜焼き用の豚肉に関しては169円と、かなり高めに感じてしまいました。また、同じく豚ひき肉も国産のものでグラム99円のセールをしている「ヤオコー」に比べると、広告の品と書かれている特売品で119円と、こちらも高めの価格でした。

一方、鶏肉や牛肉に関しては、やはり筆者がいつも訪れるスーパーと変わらないイメージで、この日は特売の国産鶏モモ肉は99円と、十分にお買い得。

筆者の住んでいる近くに同チェーンがあったと仮定した場合、鶏肉や牛肉を買いたい際にはセールの状況などで選択肢に入ることはあるかもしれませんが、豚に関しては他チェーンに行くことが多くなるのかな、とこの時点では思っていました。

PB商品は発展途上?

ある程度商品を見て回った後、惣菜とPBというオリジナル商品を購入しようと再び店内を巡ります。

今回の取材では、事前に「ジョイフーズ」の公式サイトをチェックし、「ジョイプレミアム(JOYP)」というPBシリーズがあること知っていたものの、ラインナップについては紹介ページが見当たらず、どのような商品があるのかわからないまま店舗を訪れる事態となっていました。なお、公式サイトでは「お店の中にあるJOYPマークをぜひ探してみてください!」との記述があるため、意図的に紹介ページを作っていないのかもしれません。

そのため、ぶっつけ本番でPB商品を見つけるべく、店舗を探索したものの、ほかの大手スーパーに比べると、品数はあまり多くないのかな? という印象。中堅やローカルスーパーなどが共同出資し扱っているプライベートブランド「CGC」の商品なども取り扱っていたため、いまだPBに関しては発展途上ということかもしれません。

【ジョイフーズ】PB商品と総菜を実食!

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購入した商品(写真:サイゾーウーマン)

今回は、惣菜からは“広告の品”とついていた特売品である「出汁と卵が自慢のロースかつ重」(421円、税込み/以下同)と、「炭火焼鳥ゼット(もも・ねぎま)たれ5本」(572円)。

PB商品では「キムチ」(214円)、「みんなの乳酸菌飲料」(213円)、「クッキーシュー」(171円)を試してみることにしました。まず、惣菜の2品から実食していきます。

「ロースかつ重」「炭火焼鳥セット」を実食!

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ふたを取った「出汁と卵が自慢のロースかつ重」のアップ(写真:サイゾーウーマン)
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名前の通り出汁の効いた甘めの味付けとなっているカツ煮(写真:サイゾーウーマン)
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スーパーの作り置き商品らしく、しっかりと固まった卵をカツやご飯とともに食べると、少し懐かしい味わいです(写真:サイゾーウーマン)

ちょうど近頃「小僧寿し」の取材でかつ丼を食べ、絶賛したばかりの筆者でしたが、「ジョイフーズ」の「出汁と卵が自慢のロースかつ重」は、やはり作り置きということもあり、それよりは一段落ちるクオリティという印象。

とはいえ、特売ということもあるのでしょうが、421円で楽しめる味としては十分アリだと思いました。また、専門店でありがちな半熟状態ではなく、しっかりと固まったカツ煮の卵は、それはそれで少しノスタルジーを感じるような味わいで、個人的には好みです。

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ふたを取った「炭火焼鳥セット(もも・ねぎま)たれ5本」のアップ(写真:サイゾーウーマン)
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もものアップ(写真:サイゾーウーマン)
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ねぎまのアップ(写真:サイゾーウーマン)

「炭火焼鳥ゼット(もも・ねぎま)たれ5本」」は、スタンダードなタレ焼鳥という味わいで、こちらも味の面では問題はないように感じました。しかし、1本115円弱の焼鳥としてはサイズ感が寂しく感じでしまったのも事実。もうちょっとだけサイズアップしてほしいなというのが率直な感想です。

PB商品「キムチ」「みんなの乳酸菌飲料」「クッキーシュー」

続いて、PB商品の3つを実食していきます。

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ふたを取った「キムチ」(写真:サイゾーウーマン)
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かなりバランスの良い味わいで、今回のベストはこれでした。さすがすき家系列です。(写真:サイゾーウーマン)

「キムチ」は、甘みと旨味、酸味のバランスがかなりいいもので、今回購入したものの中では最もおいしく感じました。

筆者は東海漬物のキムチ「こくうま」を好んで食べているのですが、それを上回るおいしさかもしれません。また、内容量も両方同じ300gであり、値段は「ジョイフーズ」のものの方が100円以上安いことからも、かなりコスパの良い商品であると言えるでしょう。

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「みんなの乳酸菌飲料」のアップ(写真:サイゾーウーマン)
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こちらは、想像通りの乳酸菌飲料といった味わいでした(写真:サイゾーウーマン)

「みんなの乳酸菌飲料」は、65mlが9本入りで213円と、こちらもかなりリーズナブル。同じ売り場にあった「ヤクルト」の10本入りが495円であったことからも、その安さが実感できます。味に関しては、想像通りの乳酸菌飲料と表現するのがピッタリでした。

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ふたを取った「クッキーシュー」のアップ(写真:サイゾーウーマン)
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「クッキーシュー」の断面。もうすこし生地にサクサク感が欲しいかも?(写真:サイゾーウーマン)

「クッキーシュー」は、見た目はかなりおいしそうだったので期待して食べたのですが、生地が思った以上にヘニャヘニャな食感で少し残念な気持ちに。クッキーシューであるからにはもう少しだけサクサクの食感にしてほしいな、と思ってしまいました。

【ジョイフーズ】逸品もあるのにアピールしないのはもったいない!

不満点のある商品もありましたが、お得感やクオリティについて十分なものもあった「ジョイフーズ」のオリジナル商品。

特に「キムチ」は筆者としてはかなり好みで、近くに店舗があれば、これを目当てに通うかもしれないと思うほどの逸品でした。だからこそ、こうした商品をアピールせずにいるのはもったいないな、と思ってしまったのも事実です。

前述の「お店の中にあるJOYPマークをぜひ探してみてください!」という売り文句も悪くはないのかもしれませんが、よりオリジナル商品の魅力を積極的に打ち出していくことで、独自性を消費者が認識するようになり、顧客の獲得につながる部分もあるのではないでしょうか。

今後「ジョイフーズ」が、これらの商品の魅力を周知させることで店舗数を増やし、筆者が気軽に「キムチ」を買えるような状況になることを、切に願っています。

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「サクレ」のレアフレーバー「あずき」(写真:サイゾーウーマン)

本当に個人的な話で恐縮ですが、「ジョイフーズ」は筆者が愛してやまない「サクレ」のレアフレーバーである「あずき」を取り扱っていることもナイスすぎる点です。近くに店舗ができたら、これと「キムチ」を買うためにかなりの頻度で行ってしまう気がします

阿左美賢治(ライター)
中学3年生で体重100kgを超え、全盛期の30代前半には200kgを超えた業界最大級の巨漢ライター。焦って低糖質ダイエットを始め、150kgまで減量に成功したものの、近頃は再びリバウンド気味となっている。自宅で低糖質スイーツを作るのが趣味だが、コンビニやスーパーで見かける糖質たっぷりスイーツの誘惑に負けることも多々。

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