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朝ドラ『虎に翼』で「夫婦別姓」「同性婚」問題が扱われ…主人公が抱える疑問にXの反応は

  • 2024.8.19

【『虎に翼』第21週のストーリーに関するネタバレがあります】

NHK連続テレビ小説『虎に翼』第21週の放送で「夫婦別姓問題」に関するエピソードが始まり、X(Twitter)では朝ドラ視聴者によるさまざまな感想が投稿されている。

今週の舞台は昭和30年。主人公で裁判官の佐田寅子(演・伊藤沙莉)は再婚の可能性が出ており、同時に寅子の弟、猪爪直明(演・三山凌輝)も結婚を控えているという状況だ。

今回注目されたのは8月19日放送の第101話のシーン。寅子が自身や弟の直明の結婚について家族と話をしていたところ、寅子は民法第750条「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する」という、氏に関する規定が頭によぎる。

寅子は「はて?どうして私たちの名字が変わる前提なの?」「結婚すれば、夫、又は妻の名字を名乗る。それはつまり、どちらかは名字が必ず変わる。どちらかの名字は名乗れなくなるということでしょう?」と疑問を持ったところで101話が終わった。

Xではこの展開について「現代の選択的夫婦別姓の議論に通じる筋書きを自然に取り入れてる」「寅子は法律を軸にして物事を考えるから、ほとんどの夫婦は夫の姓を選ぶことに疑問を持つのは当然の流れ」など、婚姻制度の問題点に切込みが入ったことに期待を抱くコメントが集まっている。

また、寅子の現姓「佐田」は最初に結婚し、戦病死した夫、佐田優三(演・仲野太賀)の姓だが、他のXユーザーからは「優三さんとの結婚では、寅子はなんとも思わなかったの?」という疑問も出ている。だが、寅子が最初の結婚をした昭和16年は旧民法が施行されており、「妻は氏を夫の家の氏に変更し,戸主と夫の支配と庇護の下に入る」と規定されていた。現在の民法のように「夫又は妻の氏を名乗る」という選択肢はなかったのだ。

この点に関しては「寅子が戦後の2回目の結婚で、夫婦どちらの名字を名乗るかという問題に初めて気づくのは自然」という感想もあった。

さらに101話では同性婚についても触れ始めており、大学時代の友人が、同性のパートナーを寅子に紹介する展開にも注目されている。

昭和30年代を舞台にした『虎に翼』で、令和の現在でも議論が続いている問題に対してどのような落とし所が用意されているのか。今後の展開が楽しみだ。

文:トゥギャッターオリジナル記事編集部 編集:Togetterオリジナル編集部

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