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生死をさまよう父…「手術はしない」治療を断った娘の気持ち

  • 2024.8.19

これはぷみら(@pumira_comic)さんが新人看護師だったころに担当したある患者と家族のお話です。心筋梗塞で病院へと運ばれてきたのは90歳の川谷さん。意識はなく、すぐに手術が必要だと説明する医師に娘は「手術はしない」と話をします。医師から心ない言葉をかけられ、悩みながらもその決断をした娘さんにはある思いがありました。自分なら最期の時をどんな風に迎えたいか。また、家族の最期をどう見送るのかを考えさせられる『延命治療を拒否した父の最期の望み』ダイジェスト版でどうぞご覧ください。

「手術はしない」娘の決断

ぷみらさんの病院へと運ばれてきた90歳の川谷さん。心筋梗塞で倒れ意識はなく、すぐに手術をしないと危険な状態でした。医師から説明を受けた川谷さんの娘は少し考え「手術はしません」言います。医師はその言葉に戸惑い批判的な言葉をかけますが、娘の意志はかわりませんでした。

必要な治療をしたいという医師の気持ちもわかりますが、娘には父親に対して特別な思いがあるようです。

父の思い、娘の思い

川谷さんの娘さんに声をかけ、話を聞いたぷらみさん。終末期病棟の看護師だという娘さんは患者さんたちが迎えるさまざまな最期を見た上で、どうしたらその人らしい最期を迎えられるかを考えてきたそうです。そこで、以前「もう二度と手術はしたくない」と話していた父の言葉を思い出し手術を断ったのだといいます。

それでも、医師の言葉に「判断が本当に正しいのか」迷いがあると話してくれました。自分の選択が家族の生死を決めるのですから、って当然ですよね。

それでも「父親の希望を尊重したい」という思いから手術をしないという選択をした娘。意思疎通ができるうちに、もしものときにどうしてほしいかを話せていたのは素晴らしいことですよね。

意識が戻った父の笑顔

ぷみらさんと娘さんが話をしていると、意識のなかった川谷さんの意識が戻ります。手術を断ったことを伝えると川谷さんは「ありがとう」と笑顔で言い、それを聞いた娘さんもホッと安心した表情に。本人の口から改めて意志を聞くことができて良かったですよね。娘さんも自分の選択が間違っていなかったことが改めてわかり安心したはず。

普段からもしも自分に何かあった時の治療のことや考えを家族に伝えておくことの大事さを実感させられますよね。最期をどう迎えるのかというのは本人だけではなく、家族にとっても大事なことです。納得して送り出すことができるよう、最善の選択をしたいですね。

著者:ママリ編集部

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