【69年ぶり】FAカップ制覇！ポーツマスの「黄金期を支えた選手」3名

Text by アンバサダー

Qolyアンバサダーのコラムニスト、ロイすんによるレポートをお届けします。

クラブの黄金期、ファンを魅了した名チームの中心メンバーを紹介する連載『名チームを支えたレジェンドたち』。

第5回の今回は、ベテランと若い力が見事に融合し、69年ぶり2度目のFAカップ優勝を果たした「ポーツマス2007/08」だ。

当時の中軸を担ったキープレイヤーと共に、クラブの歴史を振り返っていこう。

ジャーメイン・デフォー

生年月日：1982年10月7日
代表チーム：イングランド
ポーツマス在籍期間：2008～2009年
ポーツマス通算成績：36試合・18得点

FAカップ決勝のヒーローこそベテランのヌワンコ・カヌに譲ったものの、シーズン全体をみると、前線の救世主となったジャーメイン・デフォーの貢献は計り知れない。

前半戦でゴールを量産し、マンチェスター・シティに引き抜かれたベンジャニの代役としてポーツマスに加入すると、4戦連発弾を含む12試合・8ゴールと荒稼ぎ。前任者の穴を埋めるどころか、新エースとして力強く前線を牽引した。

翌シーズンもポーツマスで好調を維持していたが、1月にハリー・レドナップ監督が移籍したトッテナムに復帰。恩師との再会を果たしている。

ニコ・クラニチャール

生年月日：1984年8月13日
代表チーム：クロアチア
ポーツマス在籍期間：2008～2009年
ポーツマス通算成績：100試合・12得点

ディナモ・ザグレブ時代には、後にバロンドールを受賞するルカ・モドリッチ以上の評価を受け、"ボバンの後継者"と期待されていたプレーメーカー。

1年目は適応に苦しんだが、プレミアの水に慣れたポーツマス2年目は、トップ下、もしくは両サイドの位置から創造性豊かなプレーで攻撃に変化を作り出し、チームのタイトル獲得に多大な貢献を果たした。

2009年には、デフォーと同様にレドナップが率いるトッテナムに移籍。恩師の下でプレーする決断を下している。

ソル・キャンベル

生年月日：1974年9月18日
代表チーム：イングランド
ポーツマス在籍期間：2006～2009年
ポーツマス通算成績：111試合・2得点

デフォーやクラニチャールとは逆に、トッテナムやアーセナルを経てポーツマスにやってきたのが、ベテランのソル・キャンベルだ。

全盛期ほどではないものの、強靭なフィジカルとキャプテンシーでチームを引っ張り、同じく経験豊富なデイビッド・ジェームズ、シルヴァン・ディスタンと共に、リーグ6位の40失点に抑える強固な最終ラインを形成。

FAカップでもベスト16以降をすべて1-0で勝利するなど、盤石な戦いぶりでクラブを2度目の優勝に導いた。

ライター：ロイすん
フランスW杯以降を海外サッカーの魅力にハマり、観戦歴は20年以上に。 
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