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孫を溺愛する義両親が激怒… 40代妻が憂鬱になった「夏休みの義実家トラブル」【前編】

  • 2024.8.18

子どもが夏休みに入ると、義実家との付き合い方に頭を悩ませる女性も少なくありません。子どものことを考えて最善の選択をしたつもりでも、義実家との関係がこじれてしまうことも…。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、わがままな義実家に振り回されて頭を悩ませている40代女性のエピソードをお届けします。

身勝手な義実家に子どもも気を遣う事態に

毎年、夏休みに子どもを連れて義実家へ帰省していた明子さん(仮名)。義両親が孫をとてもかわいがってくれるのはありがたいと思いつつ、あまりにも甘やかしているので困っていたそうです。

「昨年の夏は、夏休みの宿題そっちのけで、義両親が孫を様々な場所に遊びに連れて行くので一向に勉強させられなかったんです。教育上問題だと思って、義父母に対してやんわり止めても、私の話を聞いてくれなくて…。
しかも、子ども自身も“今日は出かけないで、家でのんびりしたい”という日があっても、祖父母に気を遣って、無理をして一緒に遊んでいる様子でしたね。だから夜になると疲れて微熱を出したこともあって、心配していました。
それで、今年の夏は子どもの習い事が忙しいこともあって、夫にも相談して義実家に行くのをやめることにしました」

ところが、この選択が明子さんの予想もしなかった展開への引き金となってしまったのです。

孫が来ないことに激怒する義実家

明子さんが義実家に対して夏休みの滞在を見送る旨の連絡を入れたところ、義両親は「孫が来ると思って色々準備していたのに!」と激怒したとのこと。

「正直、なんでそこまで怒るの? って感じでしたね。昨年までは文句も言わずに義実家の好きにさせていましたけれど、子どもも大きくなってきているし、夏休みには勉強だってさせたいですから。孫の将来を思うのであれば、自分たちの好きにするのではなく、孫の勉強時間だってとるべきなのに、それが義父母にはわかっていないんです」

大きなトラブルになるのを避けるために、明子さんは義父母に対して必死に謝ったものの、予想以上に機嫌を損ねられてしまい「面倒くさいな…」と思ったのだとか。
しかし今年の夏休みは、子どもを塾の夏期講習に通わせたいこともあって、義実家の要求を飲むことはしなかったそうです。

「子どもの学力も落ちてきていたので、義実家に何を言われても、今年の夏は絶対に勉強させるって決めていました。ですので、とりあえず私が義実家に対して謝っておけば、丸く収まると思いました」

夏休みに、子どもがどう過ごすかという課題には、頭を悩ませる親も少なくありません。子どもが小さいうちには義実家とべったりでも、大きくなるにつれて勉強や部活など別の事情が入ってくる場合もあるでしょう。そんなときに義実家の理解が薄いと、明子さんのように思わぬトラブルの火種となるケースもあるようです。
©Paylessimages/Adobe Stock ©polkadot/Adobe Stock

文・並木まき

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