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杉野遥亮“宮本”、亡き宇田からのメッセージに救われる「山を諦めない勇気をくれたのは君です」<マウンテンドクター>

  • 2024.8.18
「マウンテンドクター」第6話より (C)カンテレ
「マウンテンドクター」第6話より (C)カンテレ

【写真】父親が行方不明なことを母親から知らさせる宮本(杉野遥亮)

杉野遥亮が主演を務める月10ドラマ「マウンテンドクター」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)の第6話「救えなかった命&MMTが直面する存続の危機」が、8月12日に放送された。山岳医療科の患者・宇田(螢雪次朗)が死去し、「山での死亡者ゼロ」という目標はかなえられなかった。宮本(杉野)は自信を喪失し、MMTのメンバーたちも不安を抱え、チーム解散の危機に陥っていた。(以下、ネタバレを含みます)

山岳医療の現場を描く作品

本作は、信濃総合病院の山岳医療の現場に放り込まれた青年医師が、さまざまな思いを抱えた山岳医や患者と触れ合い、現実と向き合いながら成長していく姿を、長野・松本を舞台に描く山岳医療ドラマ。

杉野は整形外科医と山岳診療科を兼務する医師・宮本歩を演じ、歩と幼なじみの麻酔科医・村松典子を岡崎紗絵、看護師・鮎川玲を宮澤エマ、歩と典子の幼なじみで焼き鳥店を営む小松真吾を向井康二、循環器内科医・掛川康二を近藤公園、オペ看護師・平早紀をトラウデン直美、救命救急医・小宮山太を八嶋智人、信濃総合病院の院長・松澤周子を檀れい、そして国際山岳医としての資格を取得し、海外での活動経験もある山岳医・江森岳人を大森南朋が演じる。

目標の「山での死亡者ゼロ」が叶わずMMT解散の危機に

MMT(マウンテンメディカルチーム)の目標「山での死亡者ゼロ」がかなえられなかった。患者の気持ちに寄り添うことを大切にしてきた宮本だったが、寄り添いすぎたことでバイアスがかかり、見落としがあったと江守(大森南朋)に指摘され、「僕が、宇田さんを死なせた…」と完全に自信を喪失。

カンファレンスで気丈に振る舞うがショックは大きく、他の患者の診察で慎重になりすぎて登山の許可を与えず、トラブルに発展することも。

患者からのクレームを受けた松澤院長(檀れい)は、「山岳医療から少し離れなさい」と、しばらくMMTから外れるように命じられてしまった。

MMTのメンバーたちに意識の変化が

宮本不在の中、家族で登山中に嘔吐や腹痛などの症状が現れた小児患者が運ばれてきた。MMTのメンバーたちは原因を突き止めようといろいろと調べたが、痙攣が止まらない。院長の松澤と一緒にその様子を見ていた江森は、もどかしさを感じ、小児患者を自ら調べ始めた。

手に紫色の色素が付着しているのを見つけると、患者の発見された場所を確認し、それがブルーベリーに似ている“ヨウシュヤマゴボウ”だと気付いた。原因が分かり、処置が行われたが、江森は松澤に「この程度の知識もないならMMTなんてもう解散した方がいいんじゃないのか」と辛辣な言葉を投げかけた。そして、MMTのメンバーもその言葉に何も返すことができなかった。

MMTの活動に積極的ではなかった小宮山(八嶋智人)や掛川(近藤公園)らも、江森の言葉はかなりこたえたようだが、その言葉が山岳医療に向き合うきっかけに。それは、麻酔科医の村松(岡崎紗絵)や看護師・鮎川(宮澤エマ)、オペ看護師・平(トラウデン直美)も同じで、それぞれが勉強し、勉強会も開いて知識を深めた。

それぞれの考えを話し、意思を固める

小宮山がMMTのメンバーを招集し、「MMTの今後について話がある」と言って、「宮本一人が外れたくらいでMMTが解散なんて悔しいと思わないか?」と問うた。そして、「自分にはまだ足りないことがあると、学べることがあると思い知った」と告白。

掛川も「自分がMMTに呼ばれた意味が分かりました」と言って、「循環器内科医として、私のポジションと役割があったのに、宮本先生だけに責任を押し付けたままなのは違うと思います」と考えを伝えた。

村松、鮎川、平もそれぞれ同じことを思っており、MMTのために頑張ろうと意思を固めた。

江森が院長から託された絵葉書

院長の松澤は、江森が宮本に厳しいことを言ったのは、彼に期待をしているからだろうと考え、病院に届いた“絵葉書”を江森に託した。

江森は宮本を呼び出し、「山は恐ろしい。浅はかな知識と経験じゃ、いつか誰かを不幸にする。だから、ずっとMMTには反対だった」と自身の考えを伝えつつ、「もしかしたらMMTは変われるのかもしれない」と言って、松澤から託された絵葉書を宮本に渡した。

送り主は、亡くなった宇田。そこには「妻が亡くなったあの日、私の魂は死んだ」という書き出しで、「そんな私を救ってくれたのが山だった」と記されていた。妻が登った山を登ることでデートした気持ちになり、生き直すことができた、と。そして、「山を諦めない勇気をくれたのは君です。宮本先生、ありがとう」と、名指しで感謝の気持ちがつづられていた。

宇田の絵葉書のメッセージが、悩み迷っていた宮本の背中を押してくれた。

その後、宮本の父が行方不明になり、山で見つかり病院に搬送されてきたが、小宮山の「何してんだ宮本! 早く着替えてこい!」の言葉で、宮本がMMTに合流。宮本が加わったMMTの処置を見ていた江森の表情に厳しさはなく、安心したようにも見えた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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