加水率123パーセント⁉パン激戦区・清澄白河『Farm to Me』の高加水パンが凄かった…

2023年9月に江東区清澄白河にオープン、もうすぐ1周年を迎える「Farm to Me」。
パン激戦区の清澄白河エリアでも人気のパン店です。

そのおいしさの秘密は、なんと「砂糖」にあり……？ お店の人に取材してきました！

製糖会社だからできる、パンごとに合う砂糖を厳選

地下鉄・清澄白河駅から徒歩7分。隅田川のほとりに「Farm to Me」はあります。

日の光が差し込む明るい店内には、さまざまなパンの他にジャムや砂糖、ドレッシング等の調味料も並んでいます。

このお店を運営しているのは、「大東製糖」という砂糖の会社。種子島に自社農園を持ち、国内の製糖メーカーでは数少ない、さとうきびの栽培もおこなっているんだそうです。
そこから立ち上がったこの店のテーマのひとつは「食の循環」。作り手と消費者の架け橋となれれば……という思いからです。

シェフの藤枝さんにお話をうかがいました。
藤枝さんはこのお店の前身、「食べログ百名店」にも選ばれた「カーラ・アウレリア」でもシェフとして活躍、こちらに移転してからは開業時からシェフを務めています。

「パンには上白糖やグラニュー糖を使うことが多いけれども、甘さに鋭さがある。うちはパンひとつひとつに、奄美諸島のさとうきびを原料にした素焚糖、赤糖などの含蜜糖（さとうきびの蜜分を含んだ茶色い砂糖）や、低GIの砂糖を使い分けることで、小麦や食材のおいしさを引き立たせる、優しく味わいのある甘さのパンを目指しています。」砂糖の会社ならではのこだわりです。

砂糖だけでなく、小麦は100％国内産を使用、この店舗を開業するにあたり生地の配合をすべて一から見直したそうです。

「店では、素焚糖や赤糖の他に、種子島の自社農園のさとうきびからつくったラム酒を使用したラムレーズン、きび酢を使用したドレッシングなども販売しています。他にも想いに共感した加工業者の調味料なども販売していて、人気なんですよ。
店舗の2階では、“パンに合う料理”を目指してメニューを組み立てたレストランも営業しています。」

Farm to Meの人気パン2トップはこちら！

【人気No.1】大麦高加水パン

ダントツの一番人気は、こちらの高加水パン。独自の焙煎大麦粉を使用し、なんと123％（通常は70%）の超加水をしたパンです。

一口食べてみると、まさにその「もっちもち！！」食感に驚き！

低GIの焙煎大麦粉と低GI砂糖を組み合わせているそうで、パンの風味を損ねないほんのりしたやさしい甘さがやみつきになります。

【人気No.2】クロワッサン

こちらのクロワッサンが人気第2位。フランス・イズニー社の発酵バターをたっぷり使用し、素焚糖も少し多めに使って甘めに仕上げているそうです。

まさに、バターのコクと風味、そして後から香るしっとりした甘さがバツグンのバランス！ 生地は軽やかなのであっという間に１つ食べてしまいました。

やさしく深い甘さを持つパンは、他も逸品ぞろい。食べると幸せな気分になれるものばかりです。
2024年8月よりECサイトでの通販も開始し、店舗に行けない方も購入が可能に。

清澄白河にでかけたら、パンを食べながら隅田川さんぽはいかがですか？

店舗情報

Farm to Me

住所：東京都江東区常盤1-4-4
休業日：毎週火・水曜日
営業時間：8:30～18:00
※レストランは11:00～16:00（L.O.15:00）、18:00～21:00（L.O. 20:00）
https://farm-to-me.com/