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“毎日違うメニューを食べる”必要は本当にあるの?「日本が特殊」献立文化に《賛否》の声

  • 2024.8.18

世界的に見ると日本の献立文化は特殊だった?

日本の献立文化は特殊なの?
日本の献立文化は特殊なの?

2024年7月中旬頃にSNS上で話題になっていたのが、「毎日違うメニューを食べることは本当に必要なの?」という疑問。発端は、X(旧ツイッター)で「日本人がここまで強迫観念的に『毎日違うもの食べなきゃ』となってる人が多いの、たぶん給食文化の影響だと思う」というあるユーザーの投稿でした。

日本の食へのこだわりが生まれた原因として「毎日変わる献立と、その中で栄養もしっかり考えられた日本の給食文化が背景にあるのでは」という仮説に対し、「給食はメニューが被らないようになっていたから、それが良いものだという刷り込みがある」「なるほど。長年の疑問が解けました」「給食っていい意味ですごい」などのコメントが寄せられました。

海外で生活をしたことのある人たちからは、「食に対する考え方が日本とは全然違うから、同じメニューが数日続いても気にしていなかった」「そもそも毎日同じようなものを食べるというのが世界基準で、日本が特殊」という体験談も寄せられています。

好きなものだけを大量に食べたり、作り置きしたものを数日食べ続けたりと、あまり食事に手間をかけないのが世界の家庭料理のベースのようです。毎食違うものを食べなければならないというこだわりを捨てた人たちからは、「同じメニューでも良いという考え方にするとすごく楽」「慣れてしまえば、毎食同じでも気にならなくなるよ」という意見も。

しかし、日本では「毎日・毎食違う物を食べる」というのがスタンダードな考え方ではないでしょうか。同じメニューが続くとしてもせいぜい2~3日位が限界という人が多いようです。

「飽きずに気持ち悪くならずに続けられるなら才能」「私はレパートリーの少ない食事は無理」「『どんな時に幸福を感じるか』という国ごとのアンケートで、日本は唯一『美味いメシ』で最も幸福を感じる国だった、という話があったな」「カレーが数日続くと『またカレー?』ってなるけど、そう言いたくなるほど毎日献立が変わることが実はすごいって分かって!」など、日本人の献立の豊富さや文化を改めて実感する声も……。

このように多くの日本人から「食」への意識の高さがうかがえます。もちろん「メニューを毎食変える必要はない」とはいえますが、日本人にとって「食」は楽しむもの、大切な文化の一つといえるでしょう。

とはいえ……作る側は「大変」すぎる!

料理へのストレス軽減のために日頃やること/出典元:かんたん宅食ガイド ラクタさん
料理へのストレス軽減のために日頃やること/出典元:かんたん宅食ガイド ラクタさん

しかし、食事を作る人たちの意見としては、「栄養に偏りがなければ、同じメニューが続いても良しとしてほしい」という切実な希望を感じます。毎日献立を考えるのは相当な労力を要します。

2024年1月に「ナイル」が実施した「料理への苦手意識」に関するアンケート調査では、料理に苦手意識がある人は全体の約6割、食事の支度でストレスに感じることの圧倒的1位が「毎日の献立を考える」でした。そのストレスを軽減するための日々の工夫として、「冷凍食品やレトルトの使用」や「簡単レシピの利用」「お惣菜を買う」などが上位に挙げられました。ストレスができるだけたまらないように、工夫をして毎日のメニューを試行錯誤していることがわかります。

今回の疑問に対するコメントの中にも、「栄養が偏らなければ同じものを何日か食べたっていいはず」「日本のこだわりは作る人にとっては大変すぎる」「低コストで栄養バランスの良いメニューを3~4種類くらい作って、それを1週間ごとにかえてローテーションとかで十分じゃないんだろうか それに、同じ食材を大量に仕入れることで、さらにコストも下がるよ」というアドバイスも寄せられていました。

余裕のないときだけでも、同じメニューが続いてもOKな風潮になると良いですね。

(LASISA編集部)

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