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世界からお届け!SDGs通信ベルリン編。公共の植物をシェアする“食べられるランドスケープ”

  • 2024.8.18
世界からお届け!SDGs通信ベルリン編。公共の植物をシェアする“食べられるランドスケープ”。

公共の場にある様々な植物の存在を通して季節とその土地を体感する。いつも身の回りにあるサステナビリティ

ウェブサイト「Mundraub」(ドイツ語)は、世間がサステナビリティに注目し始める以前、2009年にスタート。このサイトではドイツ全土の公共エリアにある、収穫可能な植物(果物、ハーブやナッツ等)のある場所をマップに示し公開している。

設立者が友人との国内旅行先で、全く手付かずの果実の木を見かけ、試しに口にしてみたら普段スーパーで購入するものよりもはるかにおいしく、また収穫行為自体が純粋に楽しい体験だったことから、他者にもこの体験を共有したいと思ったことが始まり。

それ以来、全国からマップに追加できる情報が集まり、それらを回るツアーの企画や収穫のキャンペーンの数々を実行。また、自分たちの実体験から得た知識、必要な道具や収穫時期なども公開している。マップを見ると収穫可能な植物は田舎のみならず、都市部でもたくさん見つけられることが分かる。 ちなみに「Mundraub」は乱獲には反対で、個人の最低限必要な量を収穫したら、後はその土地に住む動物や土壌のために残しておくことを勧めている。今では地域ごとの協力者も揃い、「食することのできるランドスケープ」を維持・拡大すべく2024年現在も様々な活動を継続中だ。

世界からお届け!SDGs通信ベルリン編。公共の植物をシェアする“食べられるランドスケープ”。
散歩道のような場所で発見できるサクランボ。
世界からお届け!SDGs通信ベルリン編。公共の植物をシェアする“食べられるランドスケープ”。
知識あるガイドによるツアー。
収穫できる植物がある場所を示すマップを公開
収穫できる植物がある場所を示すマップを公開。

Information

Mundraub

サイトでは収穫した植物を使ったレシピなども掲載。PDF本「ウイルスや病気から守ってくれる15の植物」もサイトから購入できる。

HP:https://mundraub.org/

profile

渡部明子

わたなべ・あきこ/ベルリン在住。ベルリン発のカルチャー関連を中心としたライター業の傍ら、ギャラリー勤務中。

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