「その人は…私の」既婚者との略奪婚を夢見る親友。紹介された彼はまさかの人物だった！？

28歳の私は、数年前に大好きな夫と結婚。仕事でもやりがいを感じながら、幸せな毎日を過ごしていました。そんななか、親友から新しい恋を見つけたとの報告が！ しかし、なんと彼女の恋人はまさかの人物で……。

男を見る目がない親友

私は数年前に兄の同僚だった男性と結婚し、順風満帆な日々を送っていました。幸せすぎて、つい親友に惚気話をしてしまいがち。一方親友は、私の話を聞き「私も結婚したーい！」とうらやましそうに言うのでした。彼女は良い子ではあるものの、イマイチ男性を見る目がないため、恋愛が長続きしないのです。

そんな恋愛トークをしていたある日、そういえば親友は私の夫の顔を見たことがないという話に。彼女は私の結婚式のときにインフルエンザにかかってしまったため、紹介できずにいたのでした。「写真ならあるけど見る？」と聞く私に、「ううん。会える日まで楽しみにしてる！」と答える親友。

その後、「旦那さんの友だちを紹介して！」と親友から頼まれ、私は夫に相談を持ちかけました。

仕事が忙しい夫

夫が「近いうちに俺の友だちに話しておくよ」と言ってくれてから3カ月が経過。まったく進展がないため、私は「お願いした件、どうなった？」と聞いてみました。

すると夫は、「ちょっと仕事が忙しくて、企画してるヒマがない」とのこと。確かにここ最近、夫は残業続きで毎日帰りが遅く、休日出勤することもしばしば。そのうえ、今度の週末には急きょ出張が入ったようで……。そのため、私は「わかった。仕事が落ち着いたらよろしくね」と言ってこの話を終えました。

親友の彼氏は既婚者！？

それから数日後。私は親友と久しぶりにディナーを楽しむことに。すると彼女は「私、ついに真実の愛を見つけちゃったの！ 聞いてくれる？」「この間、旅行にも行ったの！」とルンルンの様子。しかし、語り出した親友の言葉を聞き、私は驚いてしまいました。彼女の恋人は既婚者だというのです。

これまで親友が何人もの男性と交際している様子を見守ってきましたが、既婚者は初めて。私は「不倫はダメだよ。応援できないわ」とハッキリ伝えました。

すると彼女は、彼と出会ったのは合コンで当初は独身だと聞いており、旅行中に既婚者であることを打ち明けられたと説明。さらに彼の妻は、彼の勤める会社の取引先企業の社長令嬢であり、2人は策略結婚のため愛など皆無。妻はホストにハマっており毎晩遊びまわっているようで、彼は「近々、妻とは離婚する」と言っているといいます。

彼にお金を貸そうとする親友

また、親友は彼にゾッコンのようで、彼が奥さんに離婚をする際に支払う慰謝料100万円を立て替えようと思っていると言うのです。不審に思った私は、お金の貸し借りは絶対にダメだと助言しました。すると親友は、「彼と私の真実の愛を疑うつもり？」と大激怒！ 私の言葉を受け入れず、店を出て行ってしまったのです。

そして、連絡を取り合わないまま1カ月が経過。私はこのまま親友と疎遠になってしまうのが嫌だったので、意を決して彼女に電話をしました。すると、親友も同じことを考えていたようで、私たちは仲直りのランチ会を開くことに。数日後、待ち合わせのカフェで合流しました。

私の顔を見るなり彼女は、「実は今日、彼氏をここに連れて来てるんだ」と発言。突然のサプライズに動揺した私ですが、彼女に連れられてやってきた彼の姿を見て、さらに驚いてしまいました。なんと彼女の相手とは、私の夫だったのです！

親友に罵倒されたものの…

「その人は……私の夫よ……」と呆然とする私。夫は真っ青な顔をしています。そう、残業や休日出勤、出張というのは、すべて親友と会うための嘘だったのです。

親友からは「なんてひどい女なの！」と罵倒の言葉が。しかし、確かに私の父は社長ですがとても小さな会社ですし、私はホストに行ったことなどありません。すぐに否定しましたが彼女は聞く耳を持たず、「結婚しているのに遊びまわる最低な妻」だと私を責め立てます。

どうすることもできずに困ってしまった私。するとそこへ救世主がやってきました。私の兄が偶然、同じカフェの店内にいたのです。汚名を晴らしたかった私は、すぐさま夫の同僚である兄に事情を説明。兄は策略結婚など事実無根で、2人は普段から仲が良く夫はいつも惚気ていると話し、徐々に親友も納得してくれたのでした。

不倫したうえ、私の親友を騙してお金を巻き上げようとした夫とは離婚一択。しっかり慰謝料も請求しました。また、今回の件をすべて彼の会社に報告した結果、彼は会社を辞めることになったそうです。

そして、冷静さを取り戻した親友は私に真摯に謝罪。私も彼女を許し、無事に仲直りすることができたのでした！

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著者：ライター ベビーカレンダー編集部／ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部／ムーンカレンダー編集室