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金メダリストも! ADHDと生きるセレブ10人の告白

  • 2024.8.22

世界で活躍する素晴らしい女性たちが、自身のADHDについてオープンに語ってくれた。

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Women's Health

ADHD(注意欠陥多動性障害)と聞くと、「学校で集中するのが難しい男の子」を連想するのは、未だに珍しいことではないそう。自閉症と同様に、ADHDの症状はとくに女性にどのように現れるのか、今も十分に理解されていないという(イギリスでは、500万人がADHDだと推定されている一方で、正式に診断を受けているのはわずか12万人にすぎない)

「ADHDでは主に多動性・衝動性・不注意の3つの行動が特徴であり、ADHDを抱える多くの人は不注意が目立つか、複数の症状を組み合わせて経験しています」と説明するのは、ADHDの専門医であるロブ・バスキンド博士。女性や女子の場合は多動性や衝動性というよりも、「忘れっぽい」あるいは「注意が散漫している」ように感じられる傾向にある。実際に女性と女子のADHDに関する2014年のレビューによると、女性のADHDの症状は「多動性」より「不注意」に分類されることが多いことから、診断基準を満たしていないと判断されたり、診断が見逃されるケースが多いことが明らかになっている。

また、この症状は非常に好奇心が強いことや、興味のある話題や活動に対して極端に集中できる能力、創造性、エネルギーの高さにも関連付けられており、これらの特性は、ADHDと診断されている以下の10人のセレブたちにも顕著にみられている。

1.シモーネ・バイルズ

 

4度のオリンピックで金メダルを獲得した体操選手のシモーネ・バイルズは、ハッカー攻撃を受け、自身の機密医療記録が公開されたことをきっかけに、ADHDとしての経験を率直に語っている。

「ADHDであること、そのために服薬していることを恥じる必要もなけば、人に知られるのを恐れる必要すらありません」とシモーネ。

2.ソランジュ・ノウルズ

 






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「昔からいつもエネルギッシュだった」と語るソランジュは、話があちこち飛びやすかったり、いつもハイテンションだったせいで、周りからは薬をやっていると思われていたことを打ち明けている。

「2回もADHDと診断を受けました。1人目の医師に言われたときは、信じていませんでした。ADHDは単に薬を売るための口実だとしか思っていなかったから。そしたら、2人目の医者からもADHDだと言われたんです」とソランジュ。

3.パリス・ヒルトン

 

幼い頃からADHDと診断されていたパリス・ヒルトンは、米トーク番組『ラリー・キング・ライブ』のインタビューで、12歳からADHDのための治療薬を飲んでいることを明かしている。

「注意欠陥障害があるから、物事に注意を払うのが難しいんです」とパリス。

4.ミシェル・ロドリゲス

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2006年に『Cosmopolitan』誌のインタビューにて、ADHDとしての経験を語ったミシェル。彼女は薬を飲まないことを選択したものの、注意欠陥であることがキャリアの夢を叶える妨げになるのではないかと恐れていたことを打ち明けている。「私は、脚本を書いたり監督をしたりしたいのですが、ADHDだとそれが難しくて。1人でいると集中するのが大変で、いつも頭の中がごちゃごちゃになるんです」とミシェル。

5.ズーイー・デシャネル

 

ズーイーはオンラインメディア『HelloGiggles』のブログ記事でADHDとしての経験を共有し、集中力を保つためにクラフト作りが役に立っていることを明かしている。

“服薬はしていないけど、ADHDで、クラフト作りが大好きな大人はいる? 私がそうよ!”とズーイー。

「このブログの初段落を書く忍耐力すら、私にはほとんどありません。集中できなくて、机からすでに4回も離れています。だから私はすぐに完成させられるようなプロジェクトに集中する必要があるんです。忍耐力が必要なものは絶対に完成できないって分かってるから(刺繍とかね......)。だからこのブログでも、自分が完成できるクラフトに焦点を当てると決めました」

6.タニヤ・バーズリー

 

英テレビ番組『The Real Housewives of Cheshire』に出演していたタニヤ・バーズリーは、ADHDと診断を受けたことをオープンに語っている。

ポッドキャスト『The Invisible Gift』でアンドリュー・キトリーと対話をした際には、診断されて「ようやく肩の荷が下りた感覚だった」と打ち明けた。「私のなにが問題だったのかがようやく理解でき、自分に合う対処法を見つけることもできるようになりました。ほとんどの起業家はADHDを持っているんじゃないでしょうか。17台のテレビが同時に頭の中で流れているような感覚です。ADHDを持たない人には、テレビが1台しかありません。私たちの頭の中は、次はこれ、次はこれって、忙しいんです」

7.メラニー・ブラウン

 

ポール・マッケンナがホストを務めるポッドキャストに出演した際に、メラニーは自身のADHDの対処法について話している。「私はマインドの健康のために、運動をするようにしています。ADHDだけでなく、失読症や運動統合障害も抱えているので」とメラニー。「運動は瞑想するのに役立ち、不安を取り除いてくれます。運動のおかげで、1時間は自分のことに集中できます。私はメンタルヘルスの問題を抱えているから、私がやっていることをするには多少クレイジーでなければなりません!」

「不安に悩まされることもありますが、それに関してはあまりストレスを感じすぎないように心がけています」

8.オリヴィア・アトウッド

 

オリヴィアは、テレビ番組『Loose Women』にて、ADHDの経験を明かしている。「『Love Island』の前に、すべてが限界に達していました。私の不安感は極限を超えていたし、軽い抑うつを繰り返していて、実際に助けを求めなければならなくなりました」「私の治療を担当してくれた医師と数時間過ごしたときのこと。私は医師に、ADHDと診断されたことがあるか尋ねられました。確かに子どもの頃に診断を受けていましたが、大人になっても抱える問題だなんて知らなくて」

「医師によると、大人になってもADHDであることは自然であり、ADHDであることを自覚していないが故にかえって活発になり、不安が大きくなって、うつ病を発症することもあるようです。まるで鶏が先か卵が先か(どっちが原因でどっちが結果か分からない)のような状態です」

9.ジョージア・ハリソン

 

診断を受けたのは、つい最近だと話すジョージア。「私はプライベートスクールに通っていたんですが、退学させられました」とジョージア。「成績は常にトップで、ほとんどオールAをとっていましたが、ADHDであることには気付いていませんでした」

「集中するのが難しくて、うるさくて怒られたり、人の話を遮ったりしてよく問題を起こしていました。今思えば、症状はすべて出ていました。でも、私が若かった頃は学校でADHDが話題になることはほとんどありませんでした。

当時ADHDを持つ人は特別扱いされ、支援を受けるというよりも、別のクラスに分けられたりといった対応を受けていました」「その頃に診断されていたら、どんなに救われていたでしょう。自分に対する理解をもっと深められていたと思います」

10.エリン・オコナー

 

モデルのエリン・オコナーは、43歳でADHDと診断されたことを『Stella』誌に語った。「ADHDだと診断されたのはつい最近のことです。振り返ってみれば、自分の性格や成長過程を理解するうえで非常に役立っています。実は今、数学のGCSEの再試験に挑んでいるところです」
 
※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: 記載なし Translation : Yukie Kawabata


川畑 幸絵翻訳者
短大卒業後バンクーバー、メルボルンで2年留学した後、外資系客室乗務員として勤務。2018年に退職後、翻訳者としてフリーランスに転身。アメリカで統合栄養学を学んだ経験もあり。

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