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「ヤキモチをやく」の裏に隠れる心理とは?「かわいい」と「うざい」の微妙な境い目も解説!

  • 2024.8.16

好きな人や恋人にヤキモチをやくのはどんな時? かわいいヤキモチもあれば、「うざい」「重い」とマイナスになることもあるもの。ヤキモチをやいてしまう心理を知れば、自分の気持ちを上手にコントロールできるようになるはず。ヤキモチをやいてしまうときの対処法もチェックして。

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「ヤキモチ」とは。嫉妬とはどう違う?

「ヤキモチ」という言葉の由来

「ヤキモチ」の由来は諸説あるけれど、嫉妬の「妬く」と、食べ物を「焼く」様子を掛け合わせたという説や、嫉妬して顔が赤くなることを、焼いて赤くなった餅にたとえたという説、また、焼いた餅が膨らむ様子を嫉妬に例えたという説も。

「嫉妬」とヤキモチの違い

嫉妬もヤキモチも、他人と自分の状況を比較して生まれる感情。ただし、嫉妬は恋愛感情だけではなく、仕事や家族・友人など様々な関係性で起こりうるのに対し、ヤキモチは恋愛感情が根底にあることが多い。つまりヤキモチは、嫉妬の一種と考えることもできる。

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なぜ妬いちゃうの?「ヤキモチ」の裏にある心理・感情

心理①愛情の裏返し

相手を大切に思っているからこそ、他の誰かに取られるのが嫌だと思うのは自然なこと。やきもちを焼くのは、裏を返せば、相手を大切に思っている証拠であるといえる。

心理②自尊心や自己イメージの低さ

自分は相手にふさわしくないのではないか……という不安から、パートナーの心変わりを過度に心配してしまうことも。自分に価値がないと思えば思うほど、相手からの愛情を心から信じることが難しくなってしまう。

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③過去のトラウマ

恋愛で裏切られた経験があったり、親や保護者との関係が不健康だったり、過去に辛い経験をしたことがある人は、嫉妬しやすい傾向を強める可能性がある。

④過度な期待や所有欲

相手に対する過度な期待が嫉妬の原因となることも。期待が大きすぎるがゆえに、相手がその期待に応えられないと、そのギャップが不満や嫉妬へとつながることに。

⑤自分の浮気心が投影されていることも……!?

実は、自分の欲求を正当化するために、嫉妬の感情が生まれることもある。自分自身が特定の相手以外の誰かと親密になりたいという欲求を持っている場合、相手にも同様の浮気心があるのではないかと疑ってしまい、それが嫉妬心へと繋がってしまう。これは心理学でいう“投影”で、自分の持っている感情や願望を、無意識のうちに他人に当てはめてしまうことを指す。

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嫉妬してつらい! ヤキモチを焼かなくするにはどうしたらいい?

嫉妬は人間のなかに根付いているもの

ハーバード大学の研究者で、嫉妬に関する論文を共著しているバランド・ジャラル博士は、「嫉妬は私たち全員に備わっているもの」と<USAトゥデイ>に話している。

ジャラル博士によると、嫉妬はもともと生存や繁栄のために必要だった感情のはたらき。それが現代社会では生存にとって不可欠ではなくなり、その不適合がストレスを生むことに……。そのため、「嫉妬をするのはバカげていると分かっていても、どうにも抑えられないのです」とジャラル博士。

実際に、カップルカウンセリングを受けた男女ペア88組を対象にしたある調査では、男性の79%、女性の66% が自分は嫉妬深いと感じていると回答。つまり嫉妬やヤキモチは、それほど一般的な感情だということ。

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多少のヤキモチは、恋愛にプラスにはたらく

恋愛関係において、時々嫉妬するのは自然なこと。嫉妬の感情は、お互いの存在が当たり前でないことを思い出させたり、相手を大切に扱うことを動機づける効果もあり、愛をより強く感じさせる効果も。許容範囲内のヤキモチであれば、恋愛関係においてプラスにはたらくといえる。

でも、過度の嫉妬は関係を壊す原因に

ただし度を超えたヤキモチは、関係が悪化するきっかけになることも。嫉妬の感情は、負の感情を伴いながら雪だるま式にどんどん膨れ上がり、激しい感情や行動に発展する可能性がある。証拠もなく相手を避難したり、侮辱したり、問い詰めたり……といった行動は不健全な嫉妬の兆候。こうなる前に、不安な気持ちに対処することが重要。

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自分のヤキモチに対処するには

ある程度の嫉妬は普通だと認識する

嫉妬は必ずしも悪い感情ではない。好きな相手に、愛情や親切、忠実さ、正直さを期待するのは自然なこと。ヤキモチを焼く自分を責めたり、相手への不満を募らせたりする前に、誰もが経験することだということを思い出して。

事実と想像を区別する

恋愛にヤキモチはつきものだけれど、冷静に対処するポイントは、事実と想像をしっかりと区別すること。例えば、「パートナーがいつも通りの態度をしていないから、きっと他に好きな人がいるに違いない」など、具体的な証拠がないのに、悪い方に考え込んでしまうのは危険信号。「いつも通りの愛情表現をしてくれないから、私は今さみしく感じている」と、自分の感情と正しく向き合ってみて。

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相手に期待しすぎるのをやめる

他人をコントロールすることはできないけれど、自分の反応をコントロールすることはできる。期待通りに行かずにストレスを感じてしまうのは、自分が期待しすぎていることも一因。 相手も完璧ではない人間であることを思い出して、現実的な期待を持つようにしてみて。

「ヤキモチをやいちゃう!」と正直に伝える

最初は小さなヤキモチでも、隠そうとすればするほど心の中に溜まってしまい、関係を悪化させるほどの大きな不満になってしまうことも。相手に自分の気持ちを伝えることで、誤解を解消し、より理解が深まることにもつながる。大切なのは、「少し寂しい気持ちになる」など具体的に伝えることと、相手を責めず、自分を主語にして伝えること。問題解決に向けて、相手と一緒に考えてみて。

信頼を選ぶのも手

結局のところ、相手があなたの嫉妬を引き起こすような行動をとった動機を、知ることはできない。ヤキモチをやめたいなら、相手を信じることを選ぶのも一つの方法。他人の行動のすべてを理解することは難しいけれど、相手を信頼することで心に余裕ができ、二人の関係がより良い方向へ進む可能性が高まるはず。

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「ヤキモチを焼いてカワイイ♡」と「ヤキモチが重い、うざい……」の境目とは

ヤキモチを焼くのが「かわいい」と思えるケース

人によって感じ方がさまざまだけれど、「かわいい」と思われるヤキモチは、不信感からではなく愛情からくるものの場合。具体的には次のような場合。

愛情表現としてのヤキモチ:ヤキモチは、相手に強い愛情を抱いているがゆえ。自分のことをそれだけ気に掛けてくれているという事実は、相手に安心感や愛着を与えるといえる。

甘えのヤキモチ:ちょっとした寂しさへにも不満を言えるのは、相手を信頼しているからこそ。大人気なくヤキモチをやく姿は、無邪気で可愛らしい印象を与えるもの。

ヤキモチが重く感じるのはこんな時!

ちょっかいを出したり、甘えたりするヤキモチはかわいいけれど、あまりに頻繁にヤキモチを焼いたり、強く叱責したりすると、「ヤキモチが重い、うざい……」となってしまう可能性が。「かわいい」から「重い」に変わる分岐点は、次のような場合。

頻度が高すぎる:些細なことでも動揺したり、あまりに頻繁にヤキモチを焼く場合は、相手を疲れさせてしまうことに。

攻撃的な言い方:理不尽な要求や、攻撃的な言動を伴うヤキモチは、「かわいい」を通り越して「うざい」の域に。

相手の状況を考えない:肉体的に疲れていたり、心理的に辛い状況にあったり、と、相手が辛い状況にあるにも関わらず、自分の感情を優先してヤキモチを焼くのはNG。

関係性が悪い:信頼関係がゆらいでいたり、相手が別れを意識していたり、そもそも関係性に亀裂が入っている場合、ヤキモチで「かわいい」と思わせることは難しい。

恋人がヤキモチを焼いたら……! ヤキモチを焼く相手への対処法

相手の気持ちを理解する:カップルの片方が頻繁に嫉妬を感じているときは、その理由を突き止めることが重要。一緒に過ごす時間が少なく不安を感じているのか、それとも過去のトラウマで不信感があるのか…なぜやきもちを焼くのか、背景にある気持ちを理解しようと努めて。

誠実に対応する:相手との関係が大切なら、感情的になったりシャットダウンしたりせず、真摯に向き合うことも重要。誠実に接することで、相手も安心できるはず。

積極的にコミュニケーションを取る:嫉妬を和らげるために何ができるか導き出すために、お互いの気持ちを伝え合って。

信頼関係を築く: 嫉妬を防ぐ最善の方法の一つは、信頼できる雰囲気を作ること。双方の努力が必要であるため、二人三脚で関係を築いていくと◎。

無理のない範囲で対応する:相手の気持ちを尊重しつつ、無理のない範囲で対応を。大切なのは、お互いが心地よく過ごせるように、話し合いながら解決策を見つけていくこと。

まとめ

ヤキモチや嫉妬は、人間の自然な感情であると同時に、行きすぎると関係を悪化させる可能性も。嫉妬を感じた際は、自分の気持ちに素直になって、コミュニケーションをとることが重要に。二人の関係性を良くするために、一緒に解決策を見つけて!

参考文献

USAトゥデイ「嫉妬心の理由とその対処法」

「恋愛における嫉妬と愛着スタイルの男女差」に関する研究

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