1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. <娘に感謝!>運動会の出し物【パパの指どーれだ?】「汚い手でごめんな」→ 娘の言葉に、周りは感動

<娘に感謝!>運動会の出し物【パパの指どーれだ?】「汚い手でごめんな」→ 娘の言葉に、周りは感動

  • 2024.8.16

先日久しぶりに親戚で集まる機会があり、幼少期の思い出話になりました。その時いとこから聞いた話が印象的だったのでご紹介します。子どもの何気ない一言が、親や大人の心に響くことってありますよね。

画像: <娘に感謝!>運動会の出し物【パパの指どーれだ?】「汚い手でごめんな」→ 娘の言葉に、周りは感動

父親は塗装職人

私(A子)の両親は共働きで、早くから保育園に通っていました。父親は塗装の仕事をしていたのでいつも作業着を着ていて、手や服には仕事の際に付いたペンキや油汚れが付いていました。決してきれいとは言えませんが、私はそんなお父さんの手が大好きでした。

保育園の運動会で

保育園の運動会があり、自分のお父さんを見つけるというクイズ式の競技に出場することになりました。大きな段ボールの衝立に何か所か穴が空いていて、反対側からお父さん達が手だけを出した状態で、子どもが自分の父親の手を当てるという内容でした。手だけで判断するのは難しいですが、悩む子どもたちと見守る大人たちで競技は盛り上がりました。

いよいよ自分の番

私の番になり、衝立から4人の手が差し出されました。「パパの指どーれだ?」父親の爪はペンキが染みついていたのですぐにわかり、一番に父親の手を選び正解しました。友達はみんな悩んでいて「A子のパパそんな手だからすぐにわかるじゃん! ずるい!」と文句を言われてしまいました。父親は「こんな手汚いからすぐわかっちゃうよな、ごめんごめん」と笑っていました。

幼い私が発した言葉とは?

私の記憶では、一番に当てられて嬉しかった! で終わっていたんですが、実は続きがありました。
大きくなってから両親に聞いたんですが、私はその後父親に、「パパの指色んな色がついてて綺麗だからすぐにわかったよ!」と言い、父親だけでなく周りの大人たちを感動させていたそうです。

父親はいつも汚れた作業着で、会社員みたいにきれいな身なりではないので少し引け目を感じていて、手を見られるのも正直恥ずかしくて嫌だったそう。でも、私の何気ない一言で自信がついたんだと母親に話していたそうです。

こんなの我が子に言われたらたまらないね! といとこたちと盛り上がりました。

【体験者:40代・女性パート、回答時期:2024年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kato Rira
シナリオライターとして活躍するも、出産と育児を機に、フリーライターに転身。バリキャリから、家庭と仕事の両立への転換を経験し、その思いをコラムに執筆。現在はママ、PTA、職場と家庭のバランスなどを主なテーマにコラムを執筆中。

元記事で読む
の記事をもっとみる