イラストを無料で？「ちゃちゃっと描いて」技術への対価を考えた話

皆さんは、本業ではないけど趣味などでちょっとした特技をもっていることはありませんか？例えば、ハンドメイド作品や、イラストなど。誰かに自分の作品を気に入ってもらってそこに金銭的な価値が発生すると、とてもうれしいものですよね。本業とは言えなくても立派な収入源。できれば無償では提供したくない、と考える人もいるでしょう。今回のテーマは技術への対価です。和泉 スゥ(@izumi_suu)さんの作品『友達価格でやってよ！』をご紹介します。どうぞごらんください。

正規料金では施術を断られ自信をなくしていた

スゥさんは、スタイリストです。長い下積みを経て、念願のスタイリストになり活躍をしています。そんなスゥさんの悩みは、知り合いから友だち価格を求められることです。

知り合いというだけで、自分勝手な金額を要求され、それを断るとそっけない返事が返ってくることも…。知り合いからの要求にモヤモヤするスゥさんは技術への対価について考えるのでした。

本業ではなくても、技術を安売りする必要はない

スゥさんは友だち価格を求める知り合いたちのせいで、自分の技術に自信を失いかけていました。しかし、親友のマリコさんのアドバイスもあり、自分の技術を安売りせず、友だち価格にするかどうか自分で判断していいんだと気が付きます。同じころ、マリコさんは職場の上司から、仕事外でイラストを依頼されます。

本業ではイラストを依頼されて、マリコさんは業務との両立にモヤモヤします。お金は要求しにくいけど、業務時間外にプライベート時間を削って作成するイラスト。それを、適当に、など言われて不快に思わない人はいないでしょう。

たとえ、本業ではなくても、時間や労力を割いた自分の作品です。その技術への対価を求めることはとても当たり前のこと。特に依頼をしたのなら、なおさら相手はそれなりにマリコさんに敬意を示すべきですよね。

友だちだからこそ、対価について誠実に考えるべき

本業であるかどうかは関係なく、技術を誰かに提供するときは、そこに対価が発生するべきです。たとえ素人だと自分が思っていても、誰かに依頼をされたのならなおさらです。

時間を割き、生み出した作品には価値があるはずです。得意だから、好きだから言う理由だけで、安請け合いはできませんよね。依頼する側も、相手への敬意をきちんと示すべきではないでしょうか。

技術の価値は、目に見えにくい部分があります。そういったものを依頼する側が見落として雑に扱うと、相手の価値を損ねいていることと、同じ状態になってしまいます。友だち価格でやってくれそうだから安易に依頼するのではなく、友だちとしてその技術の価値を見いだしてきちんと対価を考えられる人でいたいですよね。

著者：ゆずプー