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“46インチ&SR”のシャフトが実は飛ぶ!300ヤード以上飛ばすゴルフコーチが解説

  • 2024.8.16

ドライバーはミスヒットが多く、曲がるうえに飛距離も落ちやすいクラブです。

だから「短くて硬いシャフトを使ったほうがいい」というのは、じつはドライバーが苦手な人や飛ばない人にとっては逆効果。

真っすぐ300ヤード以上飛ばすのに「ドライバーが得意じゃないから長くてやわらかいシャフトにしている」というクレイジー先生が、目からウロコの飛ばし術を伝授します。

「コレ、いいかも!」と驚く逆転の発想!苦手だからこそ長くてやわらかいドライバーにした

“46インチ&SR”のシャフトが実は飛ぶ!300ヤード以上飛ばすゴルフコーチが解説
僕のドライバーは46インチ、フレックスSR相当「長・軟・軽」ドライバーだから飛ぶんです!

――クレイジーさんは、ドラコン選手としての実績もあるように、飛ぶしドライバーが得意ですよね?

クレイジー(以下・クレ) 小学6年生で300ヤード飛んで、中・高校では日本一にもなりましたが、ドライバーはむしろ苦手なんですよ。

――でも、パワーは人並み以上にありますよね。

クレ 筋力は逆に、あまり使わないようにしています。

――では、何で飛ばしているんですか?

クレ クラブですかね。苦手だからこそクラブを使って飛ばすことに行きつき、僕のドライバーの長さはルール内最長の46インチ。シャフトはSR相当のユニフレックスを使っています。

――長いし、クレイジーさんのヘッドスピードではやわらかすぎませんか?

クレ プロはそもそもパワーがあるし、曲げたくないから45インチ前後の硬いシャフトを使いますが、ドライバーが苦手な人は、飛ばせるスペックの有意性を活かしたほうがいいんです。

――長いと遠心力が上がる。フレックスがやわらかいとしなるし、軽くなるから速く振れる。でも、ミート率や安定感を上げるのが難しくなりますよね……。

クレ そんなことはありません!近ごろは大手クラブメーカーからも長めで軽いドライバーが出ていますが、あれは非力な人や年配の人のためだけでなく、ドライバーが苦手な人や飛ばない人のためで、いいドライバーがたくさん出てきたな、と思っていました。

そういうドライバーはミートしにくく曲がるという固定概念をなくして、そのポテンシャルをフルに発揮するイメージとテクニックをお教えしましょう!

“46インチ&SR”のシャフトが実は飛ぶ!300ヤード以上飛ばすゴルフコーチが解説
左「ゼクシオ13(45.5インチ、281 g・R)」中「G430 HL(46インチ、約274g)」右「パラダイム AiSMOKEMAX FAST(45.75インチ、約272g・R)」

クレイジーがいうように、たしかに近ごろは長くて軽いドライバーが人気ブランドから発売されているが、メーカーも「決して“シニア専用”ではない」といっている。「こういうクラブは、もっと長くてもいいくらいです」とクレイジー。

いちばん動かしているのは体でも腕でもなくクラブ!

クラブが長いと遠心力が上がり、ヘッドスピードとパワーがアップします。シャフトはやわらかいほうがしなるためヘッドが走る。

一般アマチュアでしたらフレックスRでOK。硬いフレックスを無理にしならせようとすることもミスのもとなので、リズムよく振れば勝手にしなる硬さのほうがいいのです。

そして、せっかく飛ばせる長いクラブを使っているのに、それを台無しにしているのが「うまく当てよう」とする気持ち。長いからミートしづらいなんて1ミリも思ってはダメ。

飛ばすためにどこを意識して動かしていますか?と聞かれることがありますが、いちばん動かしているのは“クラブ”で、クラブを大きく動かして飛ばすための仕事をさせています。

ですから“長いクラブをさらに長く使う”イメージで、大きく振ってください。こじんまりとした小さなスイングではなく、まずはダイナミックに振る!に意識チェンジです!

クレイジーはクラブ長は46インチ、シャフトはユニフレックス(SR相当)を大きく振り、“クラブを利用して”真っすぐ300ヤード以上飛ばしている。

トップとフィニッシュは「バンザイ」。バックスイングやダウンスイングからフォローにかけては「両手で大きく窓をふく」イメージをもちながら振ると、スイングが大きくなる。

ビビッていないで振っちゃいなよ!

「頭を動かさなければ」どんなに長くてもミートできる!

大きく振りながらミートするポイントはふたつ。ひとつめは、軸は左でも右でもなく「真ん中1軸」です。これは振り子と同じ。頭を固定したセンター軸で振り子運動を行なえば、どんなに長いシャフトの先のヘッドも入射角と最下点は必ず安定します。

そのために大事なのがふたつめのポイントで、軸は不動の真ん中でもスイングの支点は左ワキ。左ワキを締めて腕、シャフト、ヘッドまでを1本にして動く、振ることを意識してください。

前出で説明した「クラブを積極的に大きく動かす」と頭の位置がズレやすくなりますが、クレイジー理論では頭を動かさないことが必須条件。体重移動も腰や肩も回す必要はありません。

左ワキを締めてヘッドまでを1本にして振るイメージをもてば、頭の位置と軸がキープできるのでミート率は簡単に上がります!

軸がズレない、傾かなければボール位置に自然に戻ってくる

グリップエンドを支点に振り子運動を行なったときに、ヘッドがつねに一定の位置を通るのは、軸と支点が固定されているから(写真左)。ゴルフスイングに置き換えれば、軸が動いたり傾いたりすると、ヘッド軌道は不安定になり、ボール位置からズレてしまう(×)。

左ワキからヘッドまでがワンピース

ヘッドを低く、遠く、高く動かすと大きく振れるが、そのときに“左ワキからヘッドまでを1本”にして、左ワキを支点に振ると頭の位置がズレにくくなる。「実際はヘッドの重みや勢いでコックが入り、左ワキからヘッドまでは完全な1本にはなりませんが“1直線で動かす”は終始イメージしてください」(クレイジー)

左ヒザを伸ばしてカカト体重でインパクト

クレイジー理論でもうひとつ大事な頭の固定の仕方が「左ヒザを伸ばして打つ」動き。左ヒザを伸ばしてカカトに体重を乗せることで、左の壁ができて頭が固定される 。これは地面反力(地面を蹴る動き)の正しい使い方にもなる。

軸も1本、クラブと腕も1本デス

いかがでしたか。クレイジー先生のレッスンをぜひ試してみてください。

レッスン=FUNKY CRAZY Haru
●ファンキー・クレイジー・ハル/的確でわかりやすいレッスンに定評がある人気コーチ。YouTubeチャンネル「FUNKYCRAZY GOLF★HALチャン(ネル)」は登録者数6万人を超え、ほぼ毎日配信中。

写真=相田克己
協力=取手桜が丘ゴルフクラブ(アコーディア・ゴルフ)

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