1. トップ
  2. 恋愛
  3. 映画『アバター』シリーズ第3弾、タイトルの意味することとは

映画『アバター』シリーズ第3弾、タイトルの意味することとは

  • 2024.8.15
James Cameron at D23: The Ultimate Disney Fan Event in Anaheim, California on August 09, 2024.

先日、ディズニーのファンコンベンションD23で発表された『アバター』シリーズ第3弾のタイトル『Avatar: Fire and Ash(日本語の直訳でアバター:炎&灰)』。その真意をジェームズ・キャメロン監督が、『エンターテイメント・ウィークリー』のインタビューで語った。

「本作にふさわしいタイトルを思いつくまで長い時間を要しました。実際に映画をお見せするまで、詳しいことは話せませんが、炎には憎しみや怒り、暴力といったことを想起するかと思います。そして灰は、その産物です。産物とは何か。悲しみや喪失ではないでしょうか。その先にあるものはと言うと、さらなる暴力、怒り、憎しみ。悪循環です」

『アバター』(2009)から16年後の世界を描いた前作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022)では、ジェイク・サリー(サム・ワーシントン)とナヴィの戦士ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)が家庭を築き、子どもたちと幸せに暮らしているところに再び人類が侵攻してくる。一家は神聖な森を逃れ、海の部族メトカイナ族のもとへ身を寄せるが、そこにも侵略の手が迫る。美しい海辺の楽園を舞台にした新たな戦いとともに、次世代を担うことを期待していた長男ネテヤム(ジェイミー・フラッターズ)を失った一家の喪失との対峙も描かれた。

前作の内容、そしてタイトルから鑑みるに、『Avatar: Fire and Ash(原題)』は暗く重いストーリーになりそうだが、キャメロン監督はこれを否定する。「僕は本作をダークな映画とは呼びません。前作よりも暗いところを描きますが、それでも開放的で輝かしい、壮大な冒険の物語となる。これこそ、僕らが毎回心から目指しているものです。その一方で、キャラクターの暗い部分に切り込むことを恐れませんでした。これも大切なことだと思っています。シリーズを通して観てくれた人も、そうでない人も、キャラクターを知れば暗い部分も知りたいと思うでしょう。もっと知りたくなるのです。彼らについてもっと知り、いわば限界を知りたいのです。僕らはそれを実現するまでです」

Disney Entertainment Showcase At D23

また新作には、新たにパンドラのアッシュ・ピープル(灰の種族)も登場する。そのリーダーであるヴァラング(Varang)を演じるのは、「ゲーム・オブ・スローンズ」のタリサ・マイギア役で知られるウーナ・チャップリンだが、先月亡くなった本シリーズのプロデューサー、ジョン・ランドーによると、「攻撃的で激しい種族」だという。「人間にも善人と悪人がいますが、ナヴィも同じです。人は自分を悪いと認識しないものですが、悪とみなされる根源は何か。おそらく私たちが気づいていない、別の側面があるのでしょう」と語っている。

『Avatar: Fire and Ash(原題)』には、サムとゾーイ、ウーナに加え、シガニー・ウィーバーケイト・ウィンスレット、スティーヴン・ラング、クリフ・カーティス、ジャック・チャンピオン、ブリテン・ダルトン、トリニティ・ジョリー・ブリス、ベイリー・バスらが出演する。なお、ミシェル・ヨーが演じる科学者カリーナ・モーグ博士は、シリーズ第4弾まで登場しないそうだ。

『Avatar: Fire and Ash』は2025年12月19日に全米公開。『アバター4』は、2029年12月21日、『アバター5』は2031年12月19日に公開される予定だ。

Text: Tae Terai

Photo_ Karwai Tang/WireImage
元記事で読む
の記事をもっとみる